2015年03月05日

この時期のアレルギー疾患

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 梅の花も咲き始め、まだ寒く感じても着々と春の訪れを感じる今日この頃です。

 春は冬の厳しい寒さに耐え、花や新緑が視界に増えてくるからか、なにもなくても自然とこころがうれしくなります。

 しかし、アレルギー症状をお持ちの方は、憂鬱な時期でもありますね。


 アレルギーは、外界の物質に自己免疫機能が過剰に反応することによって引き起こされると信じられています。

 確かに、現象はそうなのですが、本当にそれが根本原因なのでしょうか。



 アレルギー疾患に対しては、東洋医学的にも専門用語を用いて様々なことが言われています。

 でもそのメカニズムは、そんなに複雑で難しいものではないのです。



 体温は平常でも、顔の赤い方っていらっしゃいますでしょう。

 普通に、陽気が盛んで熱に傾いているのだなと分かります。

 熱に傾いているとどうなるでしょうか?


 そう、敏感になるのです。

 反対に、冷えていると鈍感になります。



 外の異物に過剰に反応するのは、身体に何らかの熱があるからなのです。

 甘い物、お酒、にんにく、ニラ、香辛料、感情の鬱積、心のイライラなどは、体内に熱を生じます。


 冬の間に身体奥深くに閉じ込められていた熱が、春の陽気とともに身体表面、上半身へと昇って解放しようとしている姿が、この時期のアレルギー疾患です。


 エビ、カニなどのアレルギーで、呼吸困難を来たしておられた方も、甘い物を止め、ご自身の鬱積した感情や、誰にも言えず閉じ込めていた自分の中の秘密が整理され秘密でなくなると、きれいさっぱりアレルギーは治まり、再発もしなくなった例があります。


 アレルギーは、免疫機能の異常、という捉え方をしていますと、出口が無くなりますよ。


 一生、服薬を続けなくてはなりません。


 ご自分の身体は、その本当の原因が自分の生活の中に、自分の心の中にあるのだと気が付きさえすれば、自然に、必ず治るものなのです。

 人間は、そのようにできているのです。




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2015年01月29日

固定されるということ

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  今回は先日行いました『一の会 東洋医学講座』で、専門家向けに講義した内容の一部をお伝えしようと思います。


 たとえば、腹痛が起きてめまいや吐き気がしたとします。


 その症状が起きるまでに、職場や家庭でトラブルがあり、なんとなくお酒の量が増えていたり過食気味であったりしていたとします。


 そこで医療機関を受診して、「急性胃腸炎」という診断と病名がつけられて薬を処方され、症状が治まってしまうと、そこでその人の人生は固定されてしまいます。

 何に固定されてしまうかと言いますと、問題解決の視点が、職場や家庭でのトラブルの解決ではなしに、身体の症状の問題に固定されてしまうのです。

 少し大げさのように思われるかもしれませんが、このような小さなことが積み重なって人生を生き難くし、また解決の方向さえ見えなくなるのです。

 これは、不眠でも癌でも喘息でもアトピーでも花粉症でも高血圧症でも・・・同じです。

 病名がつけられることで、問題の視点がそがれ、身体に固定されてしまうのです。

 これは、東洋医学でも同じで、身体に起きている事を、気血のアンバランスとか冷えが悪いとか、身体に起きている症状だけを診て治療を行うのは、病院で診断治療を受けることと、なんら変わりありません。

 これでは繰り返し再発するか、姿を変えてまた別の病名がつくようになるかもしれません。

 現代病が増える事はあっても、減ることのない構造の一端です

 現代医療は医療経済と結びついて、消費を促します。

 我々東洋医学の担い手は、このような構造的傾向に手を貸してはなりません。

 服薬・治療をきちんと継続すれば、普通に日常生活を送れますとうたってはいますが、治ると明記していない病のなんと多いことでしょう。

 反対に、きちんと服薬・治療を受けないと、このように悪化しますと、半ば脅しのような記載もみられます。

 病の原因と解決は、毎日の生活の中にあります。

 その本当の原因と解決のヒントとサポートができる、医療人こそこれから必要とされるのだと、筆者は考えています。


 生きているのは「わたし」

 良くするのも、悪くするのも「わたし」

 病になるのも、ならないのも「わたし」次第なんですよ。




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2014年12月02日

本質は、目に見えない

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 ひとつのことが原因して生じる現象は、一つではなく、その現れ方は様々です。

 たとえば食べ過ぎ・飲み過ぎということが原因して起きる現象をあげると、

 下痢・軟便、倦怠感、息切れ、高血圧、不眠、集中力低下、頭がさえない、気持ちの高ぶり・落ち込み、化膿しやすい、腰痛、痔疾患・・・

 快挙出来ないくらい多くの現象が生じる。



 大地が熱せられると上昇気流が起きます。

 すると雲が生じますが、雲の性状、姿、形は様々で尽きることがありません。

 熱せられることと、雲を生じることは繋がっています。


 雲を病や症状とすると、大地を熱する光が原因ということになります。


 病もまた、同じです。

 現象に病名が付くと、そこで固定されてしまいます。

 本当の原因が、見えなくなってしまうのです。


 腰痛であれば、腰が悪い。

 下痢・軟便であれば胃腸が悪い

 血圧が高いと、高血圧症。

 目が痒くって鼻水が出ると、アレルギー疾患、花粉症。原因は花粉や動物の毛というのは、本当でしょうか?


 本当の原因を、自らの生活に求めないで、症状が現れている部分の問題として解決を求めると、症状は再発を繰り返して慢性化します。

 頭痛の度に、鎮静剤を服用するようなものです。


 病を部分の問題として固定しなければ、捉える事が出来ないのが現代人の思考です。

 固定されると病は定着する。


 ですが、生体の事象は、気という目に見えないもので、常に変動しています。



 目に見える天の事象である雲の形と動きの速さは、目に見えない天の気と地の気で、変動しています。


 病の本質を、物質・肉体に求めるのか、肉体を形作っている「気」に求めるのか。


 ものごとの本質は、直観でしか捉えることができない。



 夏の入道雲を見ると、地の気が盛んに昇っている。

 秋のうろこ雲を見ると、天の気が降りてこない。

 雷の稲妻を見ると、極陰極陽の気が、激しく交流している。


 東洋医学では、このように観るのです。



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2013年04月25日

病の背景(7)★癲癇2★

 癲癇(1)の続きです。申しおくれましたが、大意は損なっていませんが、プライバシー保護のために僕が取り扱った事例に脚色を施した架空の物語であることをご了承ください。

いつも学校から帰って来るとぐったりとしていた。そんな彼女が祖母の畑の手伝いも出来るようになってきた頃から、僕の問いかけに、ボツボツと応えてくれるようになってきた。初診から1年は過ぎていたように思う。

 祖父母と両親と姉の6人家族。「私の本当の気持ちを分かってくれるのは、おばあちゃんだけや。」

 本人のつぶやきのような一言がきっかけだった。

 次第に分かってきたことは、家庭内で父親は支配的で、「私は奴隷」 と言う。

 ショックだったのは、姉もまた彼女に布団をかぶせて動けなくしたうえで、大した理由もなく、殴る・蹴るの暴行を加えていたことだ。



 母親にそのことを訴えると、逆に自分の非を説教される始末。次第に何を言っても無駄なのだと諦めに変わって行った。
 

 母親は、ケンカ両成敗でどちらにも味方しない姿勢を貫いていたが、起きてる事の重大さの認識が欠けていた。結果として傍観者になってしまっていた。

 かつて姉も治療したことがあり、屈託のない明るくかわいい表情を見せる子だったが、そんな彼女にも人に見せられない闇を持っていることを知って、なんともいえないまんじりとした気持ちになった。

 何度か母親と話す機会はあったが、解決には至らなかった。

父親は、何故か僕と接点を持つことを極度に避け、最後まで一度も話す機会はなかった。


 その分、母親は淡々と毎週娘をつれて通院を続けてくれた。今思えば、母親が出来る精一杯のことだったのだろうと思う。

そして本人が中学生にあがった頃、遅い反抗期が訪れた。切れるようになってきたのだ。

 あれだけお母さんのことが大好きと言ってた子が、お母さんに対して暴れる。

幸いなことにお母さんは、戸惑いと動揺の中、起きてることに理解を示して、しっかり受け止めることができた。

学校では、好き!嫌い!と、はっきり感情と意思を表現することが出来るようになり、かつて彼女を無視したリーダー格の同級生が、逆に彼女に仲直りを申し出てきたことなど、今までと状況が大きく変わってきた。


 

 そのころには、右に大きく側弯していた背骨もほぼ真直ぐになっていた。

 そして彼女が高校に合格したころ、ついに喜びと共に僕から離れて行った。足かけ5年の濃い関係だった。

 幼い子は、親になにがしらの問題があっても、大切な親のマイナス面を人に知られたくない気持ちからか、親をかばう傾向にある。やはり親は自分のよりどころなのだ。

 現実をありのままに受け取るにはあまりに辛いと、背骨を曲げてでも感覚を閉ざしてしまう。

 そして幼いながらに、自尊心も持ち合わせている。


 自分の辛い状況を訴えることは、自分のみじめさを感じることになるからだろうか、自分ひとりの中に抱え込んでしまうことがある。みじめと感じている自分自身を誰にも知られたくないのだ。

病の背景には、本人を取り巻いている環境にその問題の根があることが往々にして存在する。

 このケースの場合、父親の権威的・支配的な圧力への反発が、末っ子の彼女で行き止まって出口が無かったことによるのだと思えた。こういったケースは、度々遭遇してきた。


 また幼いながらも、自尊心が傷つくのを恐れるあまり、一切口を閉じてしまったり、本当に自分で自分の事が分からなくなってしまっている子供に何度も出会った。


 こちらが心を砕いて接しても、子供に激しく拒否をされて治療関係が終わってしまうことも1度や2度ではなかったことも、ここに付けくわえておきます。

 僕も手探りだったのです、あの頃も今も。

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2013年04月23日

病の背景(6)★癲癇1★

 抗てんかん薬を服用しているにも関わらず、癲癇発作が起きてしまうとのことで来院した当時小学5年生の女の子。脳波にも、はっきりと異常が現れているという。


 脳の異常(脳波の異常)は、結果であり原因ではない。 

 ここを履き違えて、結果だけに着眼して医療介入すると、解決しないばかりか薬を飲み続けることになり、体も人生も益々混乱するようになる。更年期障害などは、その最たるものだ。


 身体を診ると、背部の背骨が大きく右に側弯している。加えてみずおちのところが、大きく盛り上がっている。


 本人もまた、服を着ていてもそれと分かるので、コンプレックスに感じているという。
 

 以前、耳下腺炎で高熱と腫れ上がって痛む頬が、一度の鍼治療で良くなっている経緯があり、母子ともに信頼のまなざしを向けてくれるので、意志の疎通が取りやすいはず。 だがいまひとつ病の背景が見えてこない。

 背骨とみずおちについて、少し解説します。

 鍼灸医学では、最も重要な全身の陽気の通り道を督脉(とくみゃく)と称し、背骨は、ちょうどその督脉のルートにあたる。


 その背骨が、大きく側弯しているということは、何らかの事情によって気の流れを大きく堰き止める必要があると理解される。

 みずおちの部分は、心下と称してこの部分に邪気が詰まると、病の種類がなんであろうが意識障害を起こす。場合によっては、落命することもあるので鍼灸家にとっては一心の目の付けどころとなることが多い。武道の当身も、この部位である。

 主に感情・無意識領域の抑圧、食べ物の誤り、劣悪な生活環境、過度の疲労などによって生じることが多い。

 日常生活で変わったことがないか、母親に聞くと最近不登校気味だとのこと。

 いつものことながら、本人に何を聞いても分からないと反ってくる。

 毎週1回の通院。治療のたびに、たわいもない話をするのだが、僕には病の背景を掴みたい意図がある。

 治療を加えると、みぞおちの盛り上がりが次第に取れて来る。

 幸いにも、治療経過の中で一度もてんかん発作が起きなかったことが、さらに母子の信頼に繋がり、毎週きっちりと通院してくれる。

 通院半年過ぎたあたりから、次第に分かってきたことの第一は、集団登校時に下級生の面倒を見ているのだが、誰もが好き勝手し放題。

 本人なりに苦労して学校までたどりついてやれやれとした思いでいるのに、誰からも感謝されない。このことに腹が立っていたこと。 そして学級内のグループのリーダー格の子から無視されていることなどが次第に分かってきた。

 その後、あることがきっかけで下級生に怒ることが出来るようになり、ほぼ同時期に無視されていたグループから別のグループにタイミング良く入ることができ、無視されることが苦痛でなくなったと話す。

 しかし、事は、それだけではなかった。

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2013年04月20日

病の背景(5)★多動性障害★

 20年近く前、お母さんに連れられて来院した小学生の男の子。

 
授業中、落ち着きが無く、しかも突然奇声と共に教室から出て行っていなくなり、学校中が騒然となることが続いているという。

 家庭内で変わったことと言えば、とにかくお風呂に入らない。入れようとすると泣き出して暴れると言う。

 治療を求めて、遠く県外にまで足を運んだが良くならず、知り合いの紹介で僕の所に来院したという経緯。


 ベットに仰向けに寝てもらって、目を閉じるように言うと、まぶたが細かく動いている。一瞥して気が昂っていることが分かる。体に触れると、どこもかしこもカチカチに堅い。とりわけお腹は、炭火のように熱く堅い。

 「なにか我慢してるの?」って聞くと素直にうなずく。

 どうやら習い事が嫌でたまらないらしい。


 4人兄弟の末っ子で、毎日が習い事。お兄ちゃん達が、親の期待以上に出来ていることも、どうやら負担になっているよう。

 

本人に、「どうして我慢しているの?」って聞くと、泣き始める。

 ピーンと来ました。この子は、お母さんが大好きだからです。

 治療を終えて、お母さんの前で一緒に、「この子はとても我慢していますよ。なにも言わなかったのは、お母さんが大好きだからなんだよね。」って話すと、この子は「コクリ」とうなずいたその時、小豆のような大きな涙粒がうなだれたお母さんの目から落ちた。見ていた僕には、ボトボトって音が聞こえてきそうなくらい。

 そしてお母さんが、「主人が、人さまの目につく仕事をしているので、子供たちにはそれなりの振る舞いが出来るようにと教育していました。」 「でももういいです、全部やめてもいいです。」 と言ったその瞬間の、男の子の安堵とうれしそうな顔。

 熱くなった鍋のフタがパカパカ音を立てて動くように、気が鬱滞して熱になると、落ち着きが無く衝動的な行動をとるようになります。お風呂に入りたがらないのも、当然のことです。

 この子の場合、この1回の治療で治りました。

 母子ともに、深い愛情で結ばれている。ただ、掛け違いがあっただけ。

 病の背景には、このようなこともあるのです。

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2013年04月18日

病の背景(4)★夜尿症★

 昨日、あるお母さんからたまたま子供の夜尿症についての相談を受けた。

 過去10人に満たない数しか診ていないが、9割以上解決している。共通していることは心理的要因がかなりの割合を占めている。

 鍼灸治療を行うことで、すぐによくなる子。よくなったり悪化したりを繰り返しながら、次第に良くなっていった子。ほとんどは後者だった。

 夜間におしっこが出てしまう理由は、2つある。

 ひとつは、体が十分に出来ていないので、水分をキープしておくことが出来ずに漏れてしまうタイプ。


 ひとつには、何らかの心理的負担によって体の上下の気のバランスが崩れ、お臍から下が冷えておしっこが出てしまうタイプがある。

 前者であれば、鍼灸治療が問題なく抜群に奏功する。後者は、鍼灸治療で上下の気のバランスを計りながら、夜尿症という現象を起こしている背景を母親と一緒に探し、解決の道を探る。その際、母親からの情報がとても重要になって来る。

 治療の経過の中で、悪化した時にこそ病の背景を探るチャンスとなる。これはなにも夜尿症に限らない。

 その際、気をつけなければならないこと、これまた2

 ひとつはお母さん。母親が自分のせいでなっていると責めないように配慮すること。真面目なお母さんほど罪悪感を持ってしまう。そして、焦らないで、叱らないでゆっくりみてあげること。


 ひとつは本人。小学生にもなると、ちゃんと表現しなくても自分で恥ずかしいという感覚を必ず持っています。そこに叱責や周囲が騒いだり焦ると、益々心理的負担が大きくなって病を長引かせる。

 

20年くらい前になるが、ひとり記憶に残る子がいる。いつも治療所に来ると「怖い、怖い」と言ってた当時小学3年生の男の子。何が怖いのか本人にもお母さんにも分からない。

 お父さんが突然の事故で亡くなられ、家を引き払ってあるところでお世話になっておられた。やはりそれなりの事情があった。


 この子は3人兄弟の末っ子。ある時、やっと上の兄弟から暴力を受けていることを話してくれた。

 それ以来、その子は来なくなった。

 今思えば、きっと上の兄弟たちも、やり場のない思いでいっぱいだったのだろう。その時の僕は、何もできなかった。

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2012年12月27日

お腹と腰が冷える

 夏は発汗しているので体表は、冷たく感じる。冬は反対に、体に触れると温かいのが好いんです。

 冬なのに、お腹に触れると冷たい。でも口にするのは、なんとなく冷たいものが欲しい・・・ 結構いらっしゃるのですよ、こういう方。

 身体の内部に熱がこもって体表にまで達しない状態。


 原因は大きく2つあります。


 ひとつは、我慢(葛藤)やなんらかの抑圧・悩みがあると身体の内と外が繋がらなくなります。

 我慢や抑圧が自覚出来てる場合は、まだいいんですよ。それが解けるきっかけを待つことが出来ますから。アンテナを張ってる状態。

 自覚出来てない場合は、カイロを貼ったり飲食に気をつけるなど、何をやっても解決につながらない。

 もうひとつは、飲食の誤りによって体液がネットリとしてしまって気が循らなくなった状態です。たとえばクリーム・揚げ物などの油やお酒、甘いものの過食、味の濃いもの。
 これは摂生が必要です。場合によっては、下半身にむくみを生じる方もおられます。意外と多いんですよ、このパターン。


 他にも冷えの原因は色々とあります。たとえば運動不足とか。でも圧倒的に多いのは、上記の2パターンです。

 どちらにしてもそんな状態で、温まろうとしてニンニク・ニラ、お酒などを過ごすと、体内の熱は出口を探して、咳、皮膚症状、頭痛、口内炎、下痢など様々な症状を引き起こしてさらに辛いことになってしまいます。

 では、どうすればいいのか?

 内面的なことであれば、じっくりと自分に向き合うしかありません。その際、ジャイロコンパスになるのは、自分の呼吸と胸の感覚です。身体感覚なんです。

 先日、すぐストレスを感じると言う方に、みずおちを僕の手で押さえて「こんな感じ・気持ちになるんでしょう?」っていうとうなずく。

 なにかに追い立てられていたり、切羽詰まった感じは「こころ」や気持ちだけじゃなく、「からだ」もすでにそうなっているんです。

 もちろん、先ほど書きましたように、飲食の不摂生で身体がおかしくなって、心や気持ちに現れて来ることもあります。ある種のうつ病がそうです。

 なにも精神的なことだけで起きるのではないのですよ、皆さん。

 自力でも回復は可能ですが、その際には、頭と心と食べ物と、そして生活習慣もシンプルにすると、気が付きやすい。あれもこれもやって改善しないと、さらに混迷の度合いが増して苦しくなります。

 なんでも「こころ」の問題として解決するとは限らない。反対になんでも「からだ」の問題として解決するとは限らない。

「こころ」と「からだ」は、分けることのできないものですから。

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2012年12月08日

ノロ、流行の背景は?

  今日は車で通勤。その間テレビを聞いていたのですが、どうやら今年はノロウイルスが大流行と報じられていました。

  今年のウイルスは変異型らしく、今まで獲得していた免疫が役に立たないことが大流行の原因で、とにかく手洗いの励行が最も予防的であると。

  なるほどね、と納得しながらも今一つしっくりとこない。

  伝染性の病気が大流行するのは、一つにはその年特有の気候がなにがしら影響しているのじゃないか。

  もうひとつは身体の抵抗力=元気の状態によると思うのです。

  僕のところのような、小さな鍼灸院でさえも今年は下痢・軟便を伴った疾患を多く目にしています。

  これはやはり暑かった夏に、冷たいものや生ものなどを摂り過ぎて、胃腸機能を弱らせていることが一番の原因じゃないかと認識していま す。

  そのような下地に、外邪としてのウイルスが蔓延する原因があるのだろうと、東洋医学的には考えます。

  秋の運動会も、倒れる生徒が続出しているため、春に変更している学校があると聞いています。

  温暖化の影響だ、と言うのは本当かな?って、僕は思ってしまうのですが。

  子供の、外見的な体格は良くなっている半面、内面的な体力=元気の状態が低下しているとは言われてはいるのですが、みなさまはどのように思われるでしょうか。


  東洋医学では古来より、病気は一季節遅れて現れることを説いているんですが、なるほどと納得する事例が結構あります。

  東洋医学は、あらゆる病気に対処できるのですが、病を治療することよりもむしろ、「未病」を治す事に最も価値をおいています。


  原因と結果の時間的スパンが長いと、原因と結果を結び付けるのは難しいのは確かです。

  でも日ごろから、たとえば冬は冷蔵庫で冷えたものを口にしないとか、果物を口にしないなど、これくらい?って思えることに留意するだけでも随分と体調が違ってきます。

  病気になって初めて気がつくのでは遅いと、先人は言っています。



  来年年初の「いおり健康教室」は、「気」についてお話しするつもりで内容を考えている最中なのですが、「未病」をもっと意識したものにしようかと思案中です。

  皆様の中で、ご提案がありましたら、どのようなことでもかまいませんので書き込みをして頂けると幸いです。

  明日はもっと冷え込むようです。                       

  暖かくして、ゆっくりお休みください!    
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2012年12月07日

風邪のようで風邪でない

  風邪がはやっているようですが、今回は風邪の様で風邪で無い例を取り上げます。

  朝起きると、いきなり喉が痛み、鼻水と咳。

  なんかゾクゾクするな〜、って感じも無い。ただ、喉が痛くって鼻水が出るとおっしゃいます。

  このところ多いのは、ストレスが原因となった風邪類似症状です。

  風邪は、東洋医学用語です。一般的には、外からやってきた邪気が身体を犯すと感冒とか風邪引きになってしまいます。


  実は、僕も坐禅会の前日からなんとなくおかしいのです。やはり外邪が侵入した形跡がないので不節制の謗りを受けても仕方ないですね。困ったものです。


  さて、イライラや不安は、気の流れをせき止めます。すると手足や身体の表面が冷たくなったり、本来手足や身体の表面に向かうべき気が、いわゆる「腹に持つ」と言われるお腹に蓄えられて熱となります。

  熱は上昇と言う性質を持っているので、喉につき上げて喉痛を、そして咳になり、体液が過剰な人は熱と体液とが一緒になって鼻水となります。

  ご自身で出来る唯一のことは、やはりホッとして休むのが一番です。

  僕も休みの日に、10時間ぐらい寝ました。

  治療は至って簡単。ストレスで鬱滞しているところを1〜2本の鍼で通じさせると、大抵その場で軽快します。

  ところがゾクゾクと悪寒がある場合は、外から邪気が入っているのでもう少し時間がかかりますが、鍼をすると治癒の経過が早くしかも楽  に過ごせます。


  ご自身で出来ることは、まずはお風呂を控えて、胃腸に負担のかからないようにお粥やオジヤなど身体が温まる物を食べて、ぐっすりと眠ることです。

  まだまだこれから寒くなると共に、年末に向かって何かと慌ただしくなります。

  皆さま、上手くご養生ください。

  詳しい風邪の対処法は、動画で公開していますのでご参考にしてください。 
                      ↓

  https://www.youtube.com/watch?v=1syDlOUzm-0

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2012年12月01日

下痢が多い?

 先日、久々に受診して下さった沖縄在住の方。
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 今週、来阪してから下痢をし、その翌日から鼻水と喉が痛くってどうにもならないとのこと。

 詳しく聞くと、ご本人から下痢をするとすっきりとするので、邪気が排出されているのだと判断して下痢止めは服用せず、寒くは感じるけれど、ゾクゾクとした悪寒もないので単なる風邪ではないと思い、受診したとおっしゃるではありませんか。

 すばらしいですね、この方過去にお話ししたことを、ちゃんと自分のものにしてくださっています。

 この状態の病因病理が分かれば、自分で用心することができます。


 できるだけ分かりやすく説明致します。

 
 この症状の原因は、沖縄と大阪の気温差が約10度あることがポイントです。

 沖縄はまだ初秋なんですね。ですので、沖縄に住んでいる時には、夏の飲食物を食べて、身体の気の流れは身体の表面を中心に流れていた訳です。

 ですので、毛穴から汗と一緒に邪気を出せていたわけです。


 ところが急に10度も気温の低い大阪に来て、汗と一緒に出せてた邪気が体内へと方向を変え、気の流れる深さが急激に変化したのです。

 身体としては汗の代わりになる、邪気の出口を求めて、下痢をさせるという方法をとったのですね。


 一般に邪気が出るとすっきりとします。

 この場合も下痢をしてすっきりしているので、まさに邪気が出て行ったのですね。

 ですから、こんな時に下痢止めの服用するのは、禁忌です。さらに体調が悪くなります。


 あと身体の冷えと喉の痛みです。

 身体の冷えは、体内の水湿の邪が体表で冷やされて、まるでハエ取り紙のようにべとついて気の流れを阻んでいる状態。

 喉の痛みは、下痢で排出され切れなかった体内の熱邪が、上に昇ってきて喉で停滞している姿です。


 治療は簡単です。

 体表の邪をとって、体内の熱を排出させれば良いのですから。結果もすぐにあらわれて、その場で、快癒。

 お薬を服用していると、不自然な状態になっているので、反って回復に時間が必要になります。

 この方、三年間東洋医学講座を学ばれているので、下痢止めも風邪薬も服用していないことが、幸いしています。


 これから温暖な海外でお正月を予定しておられる方。飲食物に少し注意をしながら楽しんできてください。


 下痢症状は、通常夏によく見られるのですが、今年の冬は下痢症状を伴っておられる方が多いように思えます。

 今年の夏が暑くって、冷たいものを過ごされている影響かなと考えています。
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2012年11月22日

この時期の腰痛

 先週、明石から弟が腰痛を訴えて来院したのですが、このところ下痢・軟便を伴っている方が多いんです。

 共通しているのは、お酒を過ごしておられること。

 東洋医学で言うところの脾の臓。一般的には消化器をイメージしてもらうと良いです。

 この消火器の弱点は、水分なんです。消火器は食べた物を水分と固形物に分けるのですが、この働きが低下すると下痢・軟便になるのです。

 さらにお酒は熱性の強い飲み物です。

 さばききれない水分と排出されない熱とが相まって下痢となる一方、水と熱が合体して気の流れを阻んで痛みを発すると言う訳です。

 加えてこの季節。

 冬は自然界に寒気が増えて来るので、人体は毛穴を閉じてできるだけ陽気を漏らさないように、同時に寒気が体に侵入しないようにするので、過剰な水や熱が排出されにくくなります。

 熱があるかどうかは、排せつ物の臭いで判断します。

 冷えたお料理はあまり臭いがしませんが、温めると臭ってきますよね。

 人体も同じで、尿や大便、汗の臭いなどがきつくなってきます。

 下痢に関しては、お腹が下ってすっきりしたり症状が軽減されるようでしたら、止めるべきではありません。むしろ排泄を促した方が良いのです。

 お腹が下って、なんとなく疲労感が出たりぐったりとする時は、元気が漏れ出ている兆候なので下痢を止めないといけません。

 弟の場合、下痢をすると楽になっていたのですが、熱があまりにも盛んであったため、腸胃の熱をとる治療をしたところ、すぐに回復をみました。


 12月に入ると忘年会シーズン。

 飲み過ぎ・食べすぎには気を付けたいものですね。
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2012年08月30日

海綿性脳血管腫(2)

 今朝入ったメールと電話。

 3.6センチの海綿状血管腫が2.6センチになっていたのとの連絡。

 3センチという大きさは危険領域という事で、後遺症が出るけれども手術かコバルト照射を勧められていたと初めて明かされました。

 大学病院の担当医師もびっくりしながら一緒に喜んでくれたのこと。



 麻痺と知覚鈍麻は鍼治療で、随分と改善されていたのですが、画像を見せられると症状の改善がみられていても、どこか海綿性脳血管腫は治らないと思い込んでいたものが、治ると思えるようになったと話してくれました。

 検査手段を法的に認められていない鍼灸師の立場から言うと、血管腫があろうが無かろうが体表に現れている異常を改善していった結果に過ぎないんですけれどもね。


 出血で飛び散った血液も脳浮腫もきれいに改善されていたとのこと。

 治療を開始してからの黒色便と水様便。

 邪気が排出されている姿です。


 今は科学万能。客観的な数字や画像は大きな説得力を持っています。

 でもね人は誰でも、自分が知っている世界、自分が持っている理論や観念でしか物事を認識できないんです。

 東洋医学の世界観・人体観を是非知って頂いて皆様のお役に立てて頂きたい。

 次回の「いおり健康教室」は、このところ定員いっぱいが続いていましたが、次回は座学が中心となりますので、定員が少々増えます。

 いおり健康教室 → こちらから

 ご興味のある方は是非ご参加ください。
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2012年07月28日

この時期の寝違え

 猛暑日が続いていますね。非常に体力を消耗するので、上手く養生をなさってください。

 夏の過ごし方については、色々と書いてきたのでくどくど書きませんが、このところ寝違えの症状の方が何名かいらっしゃいます。首筋や肩が張って、動かすと痛むので可動域が非常に狭くなる状態ですね。

 今の時期のパターンとしては、汗をかいて毛穴が開いているところに、冷房の風が風寒の邪となって体表のごく浅い所に留まって気の流れを阻んで痛みを起こしている。

 この暑さで汗をかいて、冷房の利いた電車や職場に入るときに邪が入り込んでくるのです。

 侵入部位は、特に背中。肩背部から入り込んでくるので、冷房の利いたところに入る時には背中に直接風が当たらないように、なにか羽織るものを持っていると良いです。僕も薄いジャケットを着るようにしています。

 正気の不足がさらに進むと邪が深いところに入り込むので、いわゆる寝冷えや夏風邪起こしてきます。

 この時期に冷飲を過ごして気不足を起こし、体内に水湿の邪をため込むと秋になって花粉症を起こします。秋に花粉症の症状の出る方は、この時期冷たいものを摂り過ぎないことが肝要です。

 逆に普段から体力のある方は、この時期代謝が良くなるので体内の毒を排出してさらに体調がよくなります。

 今日も猛暑日、みなさん上手く養生なさってください。




 自家菜園のトマト、順調です。毎日収穫して食べきれない。夏の喜びです^^

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posted by いおり at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状

2012年07月18日

海綿性血管腫

 いきなり真夏。でもどこかさっぱりとした暑さのような感じがするのですが、みなさんはどうでしょう。

 自宅のベランダのナスビ。日照不足のせいか今一つ実を付けてくれないばかりかアブラムシがものすごい。この日差しで持ち直してもらいたいものです。


 今日古い友人から泣きながらの電話がありました。なんでも海綿性血管腫という血管の奇形から出血したとのことで、8日間の入院の末手術が難しいということで顔面・舌、左手の麻痺、そして両目の視野の欠損と視力の低下を抱えたまま退院。

 女性なのですが2歳の子供を抱えて途方にくれての事でした。

 脳の病であっても、東洋医学では全く異なった概念で捉え治療します。

 今日1度の治療で麻痺は著しい改善を見ただけでなく、視野の欠損部分も狭まり視力は自覚的にほぼ戻りました。

 麻痺や視野の欠損が、本当に脳血管障害で起きているのだろうか?って事は鍼灸師の僕には確かめようもないことですが、改善をみたということは事実。

 証は風痰上擾。
posted by いおり at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状

2012年06月30日

網膜中心静脈閉塞

 6月も今日で終わり。月日の経つのが本当に早い。

 今月の21日に突然片目が真っ黒になって、何も見えなくなり慌てて眼科を受診したところ網膜中心静脈閉塞症で静脈から出血していると説明を受けたとのこと。

 鍼でなんとかならないものかと受診。

 湿痰と悪血の邪実が中心として、足に1本刺した直後に視野が明るくなってきたと言う。

 とても好いお顔で喜んでくださいましたね。

 さらにもう1本刺鍼すると僕の手が動くのがぼんやりと見えると。

 3診目の本日、視野の中心部のみくっきりとした視野の欠損が、刺針直後に見えるようになってきました。ただ、見えるようになって来たものの全体に暗いと話す。

 古人の術に感嘆する。
posted by いおり at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状

2012年05月23日

顎関節症

 先日の19日から、母親の鍼治療のために帰省してました。もうすっかり良いんだけれど、風邪を引いたことがきっかけでちょっと体調を崩していたのですが、もう大丈夫。

 義弟の姉が、ひどい顎関節症で弱りに困り切っていると言ってたので、山口県からわざわざ来ることに。

 昨年の秋に発症して、少しずつ自然回復してたらしいのですが、今年の3月末から左の顎関節が腫れて食事もできない状態になり、あちこち治療をしても少し楽になる程度で基本的な解決にならなかったと。

 問診で色々と聞くと3月末には、ご子息の結婚問題で大きくもめごとがあったとのこと。

 元々存在していた肝の臓と胆の腑の経絡の左右差が、気滞による内熱によってさらに大きくなっていたと判断。

 うつ伏せになってもらい、胸椎7番の下にある至陽穴に8番鍼で瀉法を加えて清熱。

 仰向けになって「口を開けてください」っていうと、すっと口が開くと同時に、びっくりしたのか目を大きく開けて「ウソみたい!」って喜んでくれました。

 元々左右差のある風船が、体の内部に熱がこもったことによってさらに左右差が大きくなって、その左右差が顎関節に出たとイメージしてもらえると分かりやすいのではと思います。

 今まで何例も顎関節症を治療してきましたが、すべてがこの病理で説明できるとは限りませんので悪しからず。

 その後、元々の左右のずれは合谷穴で調整して終了。

 その夜から普通に食事ができるようになっています。

 顎関節の異常といっても、部分の問題ではなく全身の問題です。当然肩も腰もゆがんでいましたが、顎関節と一緒に戻ります。


 さらに言えば、子供を想う親の苦悩が体に現れたとも言えます。


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 このところ、プランターのイチゴが収穫時期です。

 一日一個。それを三つに切って親子で食べるのが美味しいこと!
posted by いおり at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状

2012年05月12日

耳聾回復

 このところ寒いですよね〜。もう一度ダウンでも着ようかって感じです。

 それでもツツジが鮮やかで、きれいに映ります。

 耳聾(じろう)とは、聴力を失った状態を言います。

 昨日、突発性難聴というか完全に聴力を無くして、補聴器も使えない耳聾状態から聴力回復したと、病院の検査でもはっきりと出たと連絡を頂きました。専門医師も驚いていたとのこと。

 そりゃね、耳しか診ていないからですよ。

 部分は全体のネットワークで成り立っているのですから。


 とはいえ何とも言えないくらい、嬉しかったな。この仕事をしていて得ることのできる大きな喜びです。

 ゆっくりと喜びに浸る間もなく、スッパリとなかなか良くならない患者さんの病理に想いが走ります。

 今日も時間の空いた時に、みんなで症例検討。

 この人の病の背景には何があるのだろう。

 どのような経過で悪化して発病に至ったのだろう。

 
 正気と邪気のどちらが中心なのか。 

 邪気の種類は何で、どのように攘うのか。

 どこの正気が不足しているのか。

 それを鍼でどういう順序でやったら治っていくのだろう。

 症例検討って作戦会議です。

 新人でも、時にびっくりするようなヒントが飛び出てくることがあります。
posted by いおり at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状

2012年05月10日

ツツジの頃

 もうかなりブログを休んでしまいましたが、また再開です。ちょっと忙しかったな・・・


 4月の終わりに、わざわざ僕の郷里から、突発性難聴で受診してしてくれてた中学2年生の女の子。聴力が回復したと言って受診してくれました。

 間に大型連休を挟んでいたので、僕が帰省した3日に往診した甲斐があったというものです。

 
 原因は、まずは一生懸命な子なので気が上に昇り過ぎて、加えてみぞおちから脇にかけて存在していた痰飲が一緒に昇って耳を塞いでしまったことによります。

 実際、軽くお腹を叩くとジャブジャブと水振音がします。

 西洋医学的検査では、聴力は完全に喪失していて、めまいを伴っていたので予後は期待できないとのことで、お母さんがとにかくよく泣いておられたと紹介者の方から聞いていていました。

 同じ子を持つ親の気持ちを思うと、何とかしてあげたい気持ちでいっぱいになっていました。


 幸いにも、これからは順調に回復していきますが、発病の1週間前から牛乳を飲み始めているんです。それから便の終わりがベトベトするようになっています。

 牛乳にヨーグルトにチーズにバター。

 食べ物の無い時代ならいざ知らず、現代では反って毒ですね。

 この牛乳にヨーグルトにチーズにバター。

 どこかの大学教授が花粉症にも良いとか言ってたとか何とか・・・

 東洋医学からみれば、水邪や湿痰の邪の元。


 牛乳にヨーグルトにチーズにバター。

 臨床では常に行き当たります。一体、どこの国の食べ物なんでしょう。
posted by いおり at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状

2011年12月18日

防衛力

 いよいよ今年も残すところあと2週間足らず。なんか焦ってしまうわりに実感が湧かない・・・なんかへんてこりんな気分です。

 さすがにこのところ寒気がはびこり始めて、ベンチコートの有難味が身にしみます。

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 昨日、治療所の窓から撮った写真なんですが、木枯らしが吹いてました。冬を感じますね。


 インフルエンザが流行しているらしいですが、手洗いやうがいも大切ですが忘れてならないのは身体の防衛力。

 東洋医学では「衛気=えき」というのですが、これが弱ると自然界の影響をまともに受けることになります。

 僕の子供のころに比べて、身の周りは随分と衛生的になっていますし、炭火や練炭で暖をとってたころに比べて生活環境は格段に快適になっています。

 それでもインフルエンザの流行は減りません。


 風邪に対する評価も随分変わってきました。

 ひと昔前だと、風邪で休むと「たかが風邪くらいで・・・」と言われていたものが、病院でインフルエンザで無いと証明されないと学校にも職場にも行けなくなってしまいました。

 感染しないようにとの配慮だと思うのですが、それにしてもちょっと騒ぎ過ぎなんじゃないかと思いますね。 


 現にいくらマスクや消毒薬が普及しても、インフルエンザの流行は、ほぼ毎年起きていますしね。


 テレビでも、バスや電車で人が触れやすいところに触れてしまったら、手を消毒しましょうなんて真面目にやってるのを見ていると、なんかバカバカしいなって思ってしまうんですよね。


 自分の身に起きている原因は、自分の生活の中に見つけたいですよね。

 それこそが、自然治癒力=衛気の備わっている自分の身体を信頼することになりますし安心にもつながります。
posted by いおり at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・症状
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