2015年09月05日

秋―過食と眠気

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 夏の終わりを実感する今日この頃ですね。


 このところ、食欲が進んで・・・とおっしゃる方がチラホラ。


 中には、食欲の秋ならぬ、過食の秋になっておられる方も。


 朝夕、めっきりと涼しくなってきましたが、夜寝ると自分自身の身体の中が熱いとおっしゃる方も。


 この季節、体表の毛穴がすでに閉じる傾向にありますので、夏季ほど体熱を放出しなくなってることが原因ですね。つまり、もうあまり汗をかかなくなっているということです。


 反面、体内に熱が集まってきます。


 いよいよ秋=収斂、なにごとも引き締まってくる季節です。


冷えは抑制、熱は亢進の性質を持っているので、食欲は亢進して来るべき冬に備えて身を肥やすのですね。


 自然の摂理って、うまくできているなと、改めて感心させられます。



 ところが、夏であっても、ストレスで発散することが出来ないで体内の熱が盛んであったり、夏に肉・油ものなどの熱性の食べ物を食べすぎているとどうなるでしょう。


あたかも風船が膨らみすぎたかのようになり、熱が出口を探してドッと押し寄せて渋滞を起こすようになります。


これが例えば喘息であったり、アトピーであったりと、この季節に発病する病の主なメカニズムとなることが多いのです。


ここまでひどくなくても、胸元で渋滞を起こしますと、気が頭部にまで昇らないので、睡眠時間は足りているのにすっきりと目覚めることが出来ないだけでなく、終日なんとなく眠い・・・といった自覚症状が起きます。


 このような方に深呼吸してもらうと、もれなく息がしにくい・息が入りづらいとおっしゃいます。


 筆者が腹部に触れますと、やはりいつもより膨満しておられます。


 治療は、当然体内の余分な熱を逃がすように導いていくのですが、肝心なのは養生です。



 まず、過度に気が引き締まるような心の使い方をしないこと。これは、時間に追われる状況も含まれます。


 次いで、過剰に陽気(熱)を多く生み出すにんにく・にら、油脂のものを多くとらない。


また洋菓子や中華・欧米食なども同じです。



秋はやはり日本の秋の、旬のものを頂きたいですね。


最近は、「こってり」系の食べ物に人気があるようですが、やはり気候・風土に適した日本食がよろしいですね。


読書の秋、運動の秋、食欲の秋と、秋は過ごしやすく何事もはかどる時期です。


みなさま、どのような秋にされるのでしょうか。



『過ぎたるはなお及ばざるが如し』


やりすぎは、足りないことと同じくらいよろしくないとの故事ですが、自然界のテンションは下がってきています。


人もまたこれに順ずるのが、自然に適うことであると古典では説いています。


まことに、その通りと実感してます。


今日は週末。


みなさま、ゆっくりと秋を感じながらお過ごしください。




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2015年08月03日

本当のことは何だ!熱中症ー判断材料として

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近くの公園で

 いよいよ盛夏。毎日、暑いですね。


 『こまめに水分を摂って、冷房を上手く使ってください。熱中症には、くれぐれもご用心を』


 まるでキャンペーンのような、このメッセージ。


 まるで日本人の、生理的能力を超えるような暑さを強調しているように思えるのは、筆者一人だけでしょうか。


筆者の視点から見ると、熱中症患者を、逆に増やしていますね。


マスコミを通じて流れる健康情報は、よく判断して受け入れるのが賢明です。


 地球は温暖化しているのかもしれませんが、皆様ご存知のように、氷河期と温暖期を繰り返しています。


 そして人間とは極圏付近から赤道直下まで、幅広い生息域を持つ適応範囲の広い動物のはず。環境の変化にも、たくましく生存してきたのが人間という生き物です。


  筆者の関わってきたご高齢の方で、南方の戦地に赴いた方々の話をたくさん聞きましたが、熱中症で倒れる兵士の話など、聞いたことがありません。(筆者の限られた個人的体験なので、斟酌してくださいね。)


 筆者は昭和30年代生まれですが、夏休みのクラブ活動や秋の運動会で倒れる者など、皆無でした。


 現代になって、なぜこれほどまでに、熱中症、熱中症といってバタバタと人が倒れ、騒がれるのでしょうか。


 本当に、気温が高くなったことが真の原因なのでしょうか。


 そして有効に熱中症を防ぐには、どのようにすればいいのでしょうか。



 冷房の効いた部屋で発汗を止め、冷蔵庫で冷えた飲料水を摂り、言わば水分でパンパンに膨れ上がった状態で、気温の高いところに出るとどうなるでしょう。


 一気に全身に汗が、吹き出すように流れるはずです。


 汗は、身体内部の余分な陽気と水分を排出するために出るからです。


 結果、身体の気が一気に抜け、倒れるようになるのです。


 東洋医学の立場からでは、脱水というより脱気力の状態です。


 こまめに水分を摂ればとるほど、汗となって身体の陽気は失われていくので、気不足となって身体が重く感じられたりだるくなったりします。


すると次第に食欲不振、泥状便などがあらわれ、便秘を来しやすくなります。


この場合の便秘は、排泄する気不足なので、通常の便秘薬を服用すると、お腹ばかり張って軟便が少ししか出ず、反って苦しみますので念のため。


 体液の代謝異常の代表的な病気としては花粉症がありますが、夏でなくとも体内に余分な水分が停滞しているのが現代人です。


 その上暑いからと言って、目先のことに注目して、こまめに水分を摂れば摂るほど汗が出て気力は衰え、冷房下に居ればいるほど、代謝は悪くなります。


 むくみの出る人は、実感してもらえると思います。


 かつて、『水を飲みすぎると、ばてるぞ!』と、体験的に言われてきた事こそ、真実です。


 やはり夏は、自然界に存在しないような冷たいものを避け、生理的欲求にかなう程度に少し控えめに水分を摂り、適度に汗をかいて木陰で涼を取る。


 こんな当たり前のことこそが、熱中症を防ぐことになります。


ひいては、秋の花粉症予防にもなるのですよ。



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2015年06月12日

梅雨の過ごし方

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 梅雨から夏にかけて、最も気をつけて頂きたいのが冷蔵庫などで冷やされた飲食物。自然界に存在しないものを口にするのには、特に注意が必要です。



 梅雨の時期は、体液の代謝が低下するので、何となく身体が重いようなだるいような感じがします。



 夏は、汗と共に身体の陽気が排泄されるので、一年で最も体力が必要な時期です。梅雨の時期に身体を内部から冷やしていると、夏の暑気に障害されやすくなります。



 少し気温が上がっただけで、こまめな水分の補給を促す報道がされますが、水分を摂ると汗が出ますので、それだけ身体の陽気が消耗して夏バテを起こしやすくなります。



 水分の補給はできるだけ常温のものを、ご自身の感覚で生理的欲求に適った程度にするのが最も安全です。





 アイスや冷蔵庫で冷やしたビール・ジュースなどは、めったに口にしない方が賢明です。



 冷たいものは代謝を低下させるので、すぐに症状として出てこなくても後々夏場になってから、様々な形で身体症状として表出してきます。


 最も影響を受けるのが胃腸機能です。夏場に食中毒が多いのは、身体の側の免疫力の低下が原因している場合が多くあります。冷やすと、免疫力が落ちるのです。



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夏場、腹痛・下痢とか食欲低下に至るまで自分の身体を観察すると、そこに至るまでに必ず何らかの兆候があります。 



その最たるものが、大便の状態です。



胃腸の機能が衰えると、大便が軟らかくなったり一度に排泄できないで何度もトイレに行くことになったり、また残便感やなんとなくすっきりとしないなどの兆候が現れます。


 また、大便がベトベトしていたり、水で流してもこびりついて便器が汚れやすかったりします。こうなると要注意。食生活を改める必要があります。



 以前、小さな子供が高熱を出していた事例があったのですが、あまりおしっこも出ていない上に、軟らかくべとついた大便しか出ていませんでした。


 代謝に異常が起こり、停滞すると気の出入りが阻害されて熱が体内にこもり、発熱するようになっているのです。



この子の場合、常温のスイカを食べてもらい、利尿することで解決しました。


 水分が水邪となって代謝を妨げていたからです。この子に限らず、この時期に手や足がほてったり、胸やみぞおちの辺りがモヤモヤとしてなんとなく落ち着かない・重苦しいという方も結構いらっしゃいます。

 この時期には、アイスや冷たいビール・ジュースはもちろんのこと、出来るだけ果物・生野菜・刺身など身体を冷やすものを避けて、適度に身体を動かして代謝を促すことが大切です。

 また、甘いものや油ものなどは、体液がベトベトするので反って身体が重くだるく感じるようになりますので、皆さまくれぐれもご養生ください。


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2015年02月19日

春の「のぼせ」

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 前回、春は自然界の気の流れと同調して、人体もまたのぼせやすくなるとお伝えしました。

 足は冷たく感じるのに、手や顔は熱く感じる・・・

 熱の性質は、上昇です。熱いものは上に昇りますよね。

 人体も同じです。体内に熱をため込むと「のぼせ」やすくなります。

 今回は、この「のぼせ」を少しでも改善するヒントをいくつかお伝えします。


 まずは飲食です。

 ニラ、にんにく、香辛料、肉類などは、体内に熱を生じて興奮させます。

 ですから、一見元気になったように感じるのですが、この熱が大小便や汗、呼吸などで上手く排泄されないと、体内に熱がこもるようになり、「のぼせ」やすくなります。

 その他、お酒は熱の塊のような飲み物なので、当然「のぼせ」やすく、特に咳やめまいのする人は、厳に避けるべきです。

 また意外にも、甘い物も体内に熱を生じさせます。

 緊張や葛藤が続いたときなどは、妙に甘い物が欲しくなる傾向にあります。

 甘い物は、気を緩める作用があるからです。

 ところが、甘い物は緩めるだけけでなく、気の動きをゆっくりにするので、やはり緩慢に体内に熱を生じさせます。

 甘い物を食べた直後は、大変満足感があるのですが、胃腸に熱を持たせるので異常に食欲を更新させます。

 過食の導火線となりやすいので、特に女性の方はお気を付け下さい。



 次には心の状態です。

 あれもこれもしなくっては・・・と気があせると、気は上に昇りやすくなります。

 また、根をつめたり、言いたいことが伝えられなかったり、伝わらなかったりすると、感情的に緊張や葛藤が生じます。

 外に開放されない心の気は、停滞するとやはり体内に熱を生じるのです。

 女性の場合、生理前に特に「のぼせ」やすいという方は、この傾向にあることが多いです。

 一般的に、心に緊張や葛藤を生じていると自覚されている方は、大変少数です。


 日常が、時間に追われてめまぐるしく過ぎていくため、自分が感じていることを自覚しにくいためです。


 春の季節は、あれもしようかな・・・これもしたいなぁ・・・というように、ゆっくりと心の気分を起こすのがよろしいと、昔の人は語っています。

 世の中、便利で豊かになりましたが、なかなか自然の気に合わせて生きていくのが難しくなってきてます。

 これらのことを、ちょっと頭の隅にでも置いて頂いて、できることから工夫してください。


 『一の会 養生講座』では、具体的に気を意識した身体の使い方や呼吸瞑想など、自分の心身に自覚的になり、健康を維持するためのメソットを行っています。

 ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

 「一の会」の様子 → 「一の会 養生講座」

 「一の会」のご案内 →「一の会 養生講座」




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2015年02月12日

春の気

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 立春も過ぎ、これから三寒四温を実感する季節になってきました。

 この時期、もうすでに肩や首がなんとなく張った感じがするとおっしゃる方もチラホラ見かけるようになりました。

 自然界の春は、下図のように種が外に上にと昇るような気の動きが始まります。



春上昇



 当然、のぼせやすくなり、気が突き上がって咳などを生じる場合もありますし、体内の邪気が表に出てくるときでもありますから、皮膚症状も生じやすくなります。

 もうひとつ。この時期の腰痛です。

 相対的に上半身に気が集まるので、下半身の気が虚ろになりがちです。

 そうすると、まずけつまずきやすくなりますので、足元にご注意ください。

 そして下半身の気が虚ろになっているところに、体内で代謝されていない邪気が流れ込むと腰痛を起します。

 イライラしたり、あわてたりすると、ただでさえ上に昇りがちな身体の気が、さらに加速されることになります。

 春は、身体の動きもこころの使い方もゆったりとしなさいと、古典の養生法では説いています。

 何かと忙しく動き回っている現代人にとっては、なかなか難しいことですが、頭の隅にでもちょっと置いて日常をお過ごし下さい。



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2014年11月21日

温めすぎに、ご用心

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 この寒さの時期は、適度に暖をとるのが宜しいのですが、温めすぎには要注意です。

 掘り炬燵で寝てしまった後に、何となくしんどいと感じた経験はないでしょうか?


 冬季は、空気が乾燥しているので、それと分かりにくいのですが、炬燵の過剰な熱で、身体内の気が汗と共に漏れてしまっているからです。


 特に気をつけて頂きたいのが、サウナや岩盤浴。


 体力に自信のある方や、冬でも「暑い暑い」と言って暖房を嫌がる陽気過剰の方は、サウナや岩盤浴などで適度に発汗するのも良いでしょう


 一般的にこの時期は、陽気を漏らしすぎないようにするのが肝要です。




 特に冷え症で悩んでおられる女性は、サウナや岩盤浴に入った直後は、なるほど芯まで温まります。

 ところがしばらくすると、大量の汗と共に身体の陽気もまた発散しているので、芯から冷えることになります。

 当然、風邪も引きやすくなります。



 下図をご覧ください。これは自然界の夏・発散の気の状態を現わしたものです。




夏発散・上昇



 冷え症の方は、服装に気をつけることも大事ですが、身体が温まる程度の軽い運動や散歩、家事などをされるのが、安全で、快適で、調子よく過ごせます。



 自然の在り様に沿って生活する。


 不自然なことは、慎みたいですね。



 ※ 季節に合った養生法 黄帝内経・素問 『四気調神大論』の紹介ページ → いおり鍼灸院



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2014年07月24日

冷寒注意報!

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 いよいよ盛夏の時期がやってまいりました。

 この時期になると、例年同じようなことをブログで書いているのですが、今年も同様です。


 冷飲・冷食注意報とでも題しましょうか。


 鍼灸院でも、冷飲・冷食による体調悪化が、顕著に見られます。

 最も多いのは、やはり下痢・軟便。それに伴う諸症状。

 腰痛膝痛、倦怠感、皮膚炎、気分障害・・・


 排便の状態と、腰痛・膝痛が関連している方は、意外と多いのですが、ご本人はそれと気づいておられない方が圧倒的多数。


 運動器と内臓機能。


 一見関係ないようですが、東洋医学では、繋がっているんです。


 あと以外に多いのが、風邪。

 汗をかいて下着が濡れたまま、冷房化の環境に入って風邪を引いていまうというパターンが圧倒的。

 次いで、冷飲・冷食によって消化器を傷め、抵抗力を無くして風邪を引いてしまう方。

 まさに、文明病の様相です。


 営業で外出される方は、冷飲がおいしいですが、できるだけ常温の飲料を摂るように心掛けてください。そして外出後は、汗をしっかりと拭き取るか、下着の着替えを用意されると好いですね。

 デスクワークの方は、冷飲を控えるのはもちろんのこと、仕事を終えた後に、適度に汗をかくことが必要です。

 電車に乗る時は、上着を用意した方がよろしいですね。


 これから秋にかけての過ごし方は、秋に風邪をひきやすいとか花粉症の発症に大きく関係します。

 水分をしっかり取るなど、世間で言われていることは、そのまま鵜呑みにしないこと。


 ご自分の身体の感覚に従って、摂りすぎないようにするのがポイントです。

 カテゴリー「四季の過ごし方」の過去ブログに、詳しく書いていますのでご参考になさってください。


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2014年06月02日

この時期の過ごし方

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いよいよ夏の到来を思わせる、この陽気。

この時期、少し汗をかくとよろしいです。

ちょっとした、デトックスになります。


その際、気をつけたいのが水分の摂りすぎ。

さらに、冷たいものは梅雨が終わってからと、心がけてください。


汗は、体液に陽気が加わったもの。

水分の摂り過ぎは、陽気を傷つけます。


水分は、意識的に摂るよりも、身体の欲求に従って少し控えめに摂るのがコツです。


その際、大便の状態を観察してください。

大便が軟らかい〜大便の終わりが軟らかい、

というバリエーションがありますが、総じて軟らかくなります。

そして、排便後がすっきりとしない、満足感がないなどの感覚が現れると、

いよいよ要注意です。


この時期は、適度に発汗して木陰で休むと、

大変涼しく、心地好く感じる時期です。


 陰気である湿気が満ちる梅雨を調子よく過ごすには、

今から人体の陽気を傷つけないことが肝要です。

みなさま、うまく快適にお過ごしください。


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2013年12月15日

冬の時期

  暗い朝、なんとなく時間の感覚がずれる。

 

  22日の冬至までは、昼の時間が短くなるので、それもしかたないか。



  黄帝内経・素問の四気調神大論では、日光を待ってから起き出すように言ってるが、当時と違って暖房設備の整った現代では、まだ少々暗いうちから起き出しても問題はないだろうと思う。


  問題は、心持だ。


  欲しいものややりたいことがあっても、すでに手に入っているかのように、すでにやり遂げたかのように過ごして、内面を穏やかにひそやかにと説いている。


 自然界において冬は、寒気の支配する時期なので、人間は陽気を漏らして寒気に破られないことを促すものだが、紀元前に書かれた当時とでは、時代背景が異なるのでそのまま現代に当てはめるのは無理ではあるが、一点の真理はある。


  冬に暖をとろうとして、サウナや岩盤浴に入り過ぎると身体は一転冷えやすくなる。


 汗=体液+陽気 であるからだ。


  また心の動きは陽気の働きであるから、年末であわただしく忙しい心は、気血を消耗する。


  冬は、「種」を意識するのが好いだろう。


 春に芽を出すべき時期が来るまで、じっと「保つ」という忍耐が必要な時期。


  この時期、「種」の中身が、スカスカにならないように。


  芽を出す力が不足すると、うつ病などの症状が出やすくなる。

 

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2013年07月05日

スポーツドリンクの害(2)

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 スポーツドリンクに限らず、ジュース類には大量の砂糖が使われています。


 ところで、甘味によって人体の気の流れがどのようになるか、ご存知でしょうか 


 甘味というのは、気を緩めたり、気の流れをゆっくりにする作用があります。

 甘味の作用に関しては、漢方薬の考えが参考になります。

 漢方薬でもっとも頻繁に使われる薬種に、甘草があります。

 この甘草には、急を緩める作用があります。

 急を緩めるとは、気の流れを緩める=ゆっくりにするということです。

 激しい葛藤や緊張があると、甘い物が欲しくなるのはこのためです。


 この甘草だけを濃く煎じて服用すると、身体に浮腫が起きることは医学界では、広く知られていることです。



 甘草は、気の流れを低下させ体液の異常が現れやすくなります。

 体液が停滞しやすくなったその結果、どのようなことが起きるかと言うと、浮腫以外にまず大便の不調が現れます。水分の代謝が良くないので、大便がベトベトしたり、排泄後がすっきりとせず何度もトイレに行くようになります。激しいと軟便・下痢を起こすようになります。

 ことはそれだけでは治まりません。汗がベトベトするようになり、湿気の多いこの季節ではさらに発汗がしにくくなります。

そのことによりさらに体液が気の流れを阻むので、身体が重い・気持ちがモヤモヤとしてすっきりとしない、頭がぼんやりとして何をするのもおっくう、少しのことがプレッシャーになる等々、ここに書ききれないほどの症状や、何となくおかしい・不調などの感覚が、身体と精神状態にまで及びます。

 これらの事は、誇張でもなんでもありません。日常の臨床で度々遭遇することです。


 

 これって恐るべきことだと思うのですが、皆さんはどのように思われますでしょうか。


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2013年06月29日

スポーツドリンクの害(1)

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 梅雨空から一転天気。 気温も上がりそうですね。


 何度も繰り返し書いてることですが、世間では熱中症予防に水分をこまめに摂るように言われていますが、身体の声を聞いて頭で考えて摂りすぎないようにしてください。


 この時期、いつも思うのはスポーツドリンクの害。

身体に良いと思ってませんか?


 無理もないです、もっともらしく繰り返しCMで流れ、医師によっては勧める人もいらっしゃるのですから。


 電解質やミネラルは、通常の食事をしていれば不足することなんてまずありません。

 それよりも、たとえばポカリスエット100ml中、炭水化物6.7gと表示されているのをご存知でしょうか。

 炭水化物とういのは、果糖・ブドウ糖・砂糖のことです。。


 500ミリリットルに換算すると33.5gの糖分が含まれていることになります。


 角砂糖1個を約3gとすると、500mlのペットボトル1本に角砂糖11個も入っていることになります。大きなスプーンだと6〜7
杯にもなります。酢豚にだってこんなに砂糖を使わないはずです。


このように見ると、実はとんでもなく濃い砂糖水であると思いませんでしょうか?


では、こんなに大量の砂糖が入っているのに、なぜそんなに甘いと感じずに、すんなりと飲むことができるのでしょうか。

 答えは、まず大抵冷やして飲むために味覚が鈍麻して甘いと感じないこと。そして酸味を加えているので、さらに甘味の感覚が分からなくなるからです。


 砂糖は脳の栄養などと、まことしやかに言われていますが、生理学でも急激な血中の糖分上昇に伴って大量のホルモンが分泌され、リバウンドのように低血糖になると科学的に証明しています。

 血糖の急激な上下動は、身体の恒常性(ホメオスタシス)を狂わせるだけでなく、イライラ・切れやすい・落ち着きがないなどの精神状態にまでその影響が及ぶと警告している研究も存在しています。東洋医学からの見地も同じです。

 では、100%果汁なら、蜂蜜なら、黒糖なら良いのかというと、答えは同じです。

東洋医学は「気」の医学なので、味は「気」の動きや働きに影響を与えます。



 したがって特定の味のものが過剰になると、大きく気が一方に偏り、やはり害があると考えるのです。

  次回に続く

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2013年06月27日

代謝改善 レシピ

 この時期に気をつけることは、身体の水はけ。

 外気温が低くしかも湿度が高かったり、またエアコンの中に長時間居るとあまり発汗しません。加えて冷飲食をダイレクトに身体の内部に入れると、徐々に水分代謝が悪くなり、前回のブログに書いたようにまず排泄物にその兆候が現れます。

 身体が冷えてるなと思われる方は「生姜ごはん」をお試しください。生姜は、漢方でも使われています。

 生姜の辛味は、発散に働きしかも胃気を降ろす作用があるので、とりわけ食欲がいまひとつ・・・と感じておられる方に最適です。


 また、身体が火照ったり小便の出ようが少ないように感じ、小便の色も黄色くてちょっと濃い感じがする時は、体内の熱を小便に出す「小豆・ハト麦ごはん」が良いですね。


 「生姜ごはん」と「小豆ご飯」のレシピは、下記ホームページに載せていますのでご参考にしてください。

  いおり流 健康レシピ
                ↓

 http://www.iori-hermitage.jp/column/recipe/index.html

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2013年06月26日

この天候で気をつけること

 昨日、講義のために出向いた学校に早く着いたので、近くのドトールコーヒーに入って一息。

 お昼時ということもあって、席は満席。ふと見ると皆さん全員が氷のたくさん入ったアイスコーヒー。びっくりしましたよ。うどん屋さんに入っても、ザルうどんやそばを食べてる人を多く目にします。これじゃ花粉症が増えるのも無理はないなと思いました。(理由は、花粉症のカテゴリーに詳しく書いています)

 このところ暑いといってもそれほど苦痛に感じるほどではなく、朝晩は反って肌寒い日が続いているのにアイスとは・・・と思ってしまう。

 

 冷たいものは代謝を低下させるので、すぐに症状として出てこなくても後々、様々な形で表出してきます。

 最も影響を受けるのが胃腸機能なのですが、腹痛とか食欲低下に至るまでに注意して自分の身体を観察すると必ず何らかの兆候があります。

 その最たるものが大便の状態です。

 健康な大便は、太くて1本につながり、トイレットペーパーが必要ないほどすっきりと排便します。



 胃腸の機能が衰えると、大便が軟らかくなったり一度に排泄できないで何度もトイレに行くことになったり、また残便感やなんとなくすっきりとしないなどの兆候が現れます。

 また、大便がベトベトしていたり、水で流してもこびりついて便器が汚れやすかったりします。こうなると要注意。食生活を改める必要があります。

 先日も、小さな子供が高熱を出していた事例があったのですが、あまりおしっこも出ていない上に、軟らかくべとついた大便しか出ていませんでした。

 代謝に異常が起こり、停滞すると気の出入りが阻害されて熱が体内にこもり、発熱するようになっているのです。


 この子の場合、常温のスイカを食べてもらい、利尿することで解決しました。水分が水邪となって代謝を妨げていたからです。

この子に限らず、この時期に手や足がほてったり、胸やみぞおちの辺りがモヤモヤとしてなんとなく落ち着かない・重苦しいという方も結構いらっしゃいます。

 この時期、出来るだけ果物・生野菜・刺身など身体を冷やすものを避けて、適度に身体を動かして代謝を促すことが大切です。

 また、甘いものや油ものなどは、体液がベトベトするので反って身体が重くだるく感じるようになりますので、皆さまくれぐれもご養生ください。

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2013年02月04日

気の流れが変わる・・・立春

 24日、いよいよ立春ですね。『暦便覧』には「春の気たつをもつてなり」と記されているそうです。

 梅の花が咲くのも、もうすぐ。待遠しいですね。

 ところで、「春の気」とは一体どんな「気」なのでしょうか。

 種の発芽や新芽、冬眠していた動物が地上に出てきて活動を始める、などをイメージすると分かりやすいと思います。

 そうなのです、春の気は「生まれる」という働き・性質が顕著であるということです。

 自然界の気の流れが、図のように、内側から外側へ。そして下から上へと流れが変わることを「春の気が立つ」と表現しているのです。

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 人体も、この春の気に順応して気の流れが変わります。

 花粉症、皮膚病、のぼせ、肩こり、頭痛などは、この春の気と密接な関係があるのです。

 冬の間にため込んだ邪気が、春の気の流れと共に、体内の深いところから表面へ。そして下から上へと昇って来るためです。

 早い人では、今月あたりから症状が現れる花粉症について書きます。


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2013年01月07日

七草粥

 今日は1月7日。七草粥の日ですね。


 お正月の食べ疲れに、お腹を休めるのにちょうど良いと思っていたのですが、由来はどうなのかちょっと調べてみました。

 古代より日本では、年初に雪の間から芽を出した草を摘む「若菜摘み」という風習があり、これが七草の原点とされる。また六朝時代の中国の「荊楚歳時記」に「人日」(人を殺さない日)である旧暦17日に、「七種菜羹」という7種類の野菜を入れた羹(あつもの、とろみのある汁物)を食べて無病を祈る習慣が記載されており、「四季物語」には「七種のみくさ集むること人日菜羹を和すれば一歳の病患を逃るると申ためし古き文に侍るとかや」とある。このことから今日行われている七草粥の風習は、中国の「七種菜羹」が日本において日本文化・日本の植生と習合することで生まれたものと考えられている。

ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E8%8D%89






 なんと中国の風習が原点なのですね。

 冬に芽を出している若草の気をとりいれて、元気に過ごそうと考えられたのでしょうね。

 世は不況と言いながらも、お正月料理は随分と豪華になってお酒も好きなだけ飲める。こんなところに病の根があるのでしょうね。

 胃腸が弱っていることのシグナルは、意外なところに現れます。

 まずはうんちとおしっこ。

 おしっこは、余分な体液と老廃物を排泄することはご承知の通り。そのおしっこをよく観察してみてください。

 濁っている=体液がドロドロになっています。

 匂いが臭く感じる=体内に排泄されない熱がある。
 濃くて黄色い=これも体内に排泄されない熱がある。
 勢いがない=すでに身体の排泄能力が落ちている。

 うんち

 形がはっきりとしない・やわらかい=胃腸で水分と固形物とに分ける作用が低下している。

 便秘していてもそんなに苦しくない=胃腸の押し出す力が衰えている。
 便が細い=これは胃腸を含めた全身的な身体の弱り。
 便の匂いがきつい=胃腸に熱がたくさん存在する。

 ざっとこんな感じでしょうか。これらはすべて胃腸機能の低下につながります。

 そして体内の老廃物や熱は、皮膚病、呼吸器、全身の倦怠感、肩こり・頭痛、そして気持ちや気分が重い等など、様々な疾患を引き起こします。

 七草粥の由来はともかく、このあたりでお腹を休めるためにお粥がいいですね。

 僕はお昼に、塩味のあっさりとした七草粥を頂きました。

 夕食も七草粥。 朝の目覚めがすっきりとして気持ちいいですよ。

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posted by いおり at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2012年08月17日

夏のビール

 皆様、お盆はどのように過ごされましたでしょうか。

 今週いっぱいお休みの方もいらっしゃるとは思いますが、休みの過ぎるのって、もひとつ早く感じてしまいます。

 12日・13日と近畿では大変な大雨でしたが、実家福崎では大きな災害に至ることもなく、断続的な雨の間にペンキ塗りのためのさび落とし。まだ二度塗りは残っていますが、まずまず予定通り。

 ちょくちょく鍼をしに来ている弟が、雨で狂った予定をみてさび落としを手伝ってくれました。

 弟は、クーラーの部屋で一日中あまり体も動かさずストレスフルな仕事をしているので、体内に熱気がこもっているので、普段から運動の必要性を説いていました。

 特に弟のように元々運動選手で、体力のしっかりしたものは、夏場にある程度ちゃんと汗をかいて体内に溜めこんだ邪気を一掃するチャンスでもあります。

 作業の終わった後のビールがよほど美味しかったとみえて、体のことよりも美味しいビールのために運動する時間を作ると申していました。

 動機はちと不純ですが、体を動かすとご飯もお酒もおいしいですよね。

 適度な運動は、健康には必須ですよ。


 15日に自宅に帰ってきたのですが、翌16日早朝、急に海に行きたくなって家族で和歌山の臨海ビーチへ。

 かつて何度もダイビングで行った場所なので勝手知ったる海。渋滞も覚悟。

 ビーチが砂ではなくって小石なので透明度が良いんです。

 打ち寄せる波が来るたびに子供は大喜び。

 行き帰りの渋滞は疲れましたが、僕は海水に浸かって青い海と空に触れて大満足。

 夜になって日焼け跡がヒリヒリ・・・こんな思いをするのって何年振りだろう。

 これもまた嬉しく、楽しい^^
posted by いおり at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2012年08月02日

夏、真っ盛り!

 芭蕉は、セミの声が岩にしみ入ると詠んでいるが、セミの大合唱と刺すような日光が頭の芯までしみ入るようです。

 泉北高速の駅までの道中での風景。

 セミだって土中から出て7日の命なんですから、そりゃ思いっきり謳歌しますよね。


 先日、いおりメンバーに汗をかいてすっきりとする人は?って聞くと、三谷君がジョギングして汗をかくとすっきりとして気持ち良いと言う。さすが18歳である。

 他の者は、通勤以外汗をかくと言うほど汗をかいていないのでわからないらしい。

 僕もジョギングして汗をかいたらすっきりとするタイプなので、昼休みの時間が取れたら30分程度ですがスポーツクラブで走ります。

 一日中、冷房の利いた部屋にいるので陽気が体内に籠ってしまって、反って体調が悪くなってしまうのです。

 体質的には陽体なので、実は同じところにじっとしているのが大の苦手なのです。むしろ動き回っている方が体的にも気持ち的にもすっきりとするんです。三谷くんも同じです。

 大体、子供も陽体です。ですから子供にじっとしていなさい、とか静かにしなさいとか言う方が無理なのです。大人は言うことを聞かないからってイライラしないように気をつけましょうね。

 いくつになっても、子供は親の言うことは聞かないものです。覚え、ありません?

 でも親のすることは真似して、きっちり身につくんですよね、これが・・・^^;


 子供でも大人でも、いくら陽気が多いからと言っても、発散させすぎると気虚(気不足)を起こします。

 古典には、夏は日が長いので倦まないように気を付けるようにと注意を促しています。つまり疲れすぎてだらりとなってしまわないことを戒めています。

 7日は立秋。

 お盆のころには日差し、少し緩んでくれるとうれしいですね。
posted by いおり at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2012年07月23日

夏の過ごし方

 いよいよ夏到来ですね。でも朝晩は少し寒いくらいだったりして、よくわからない気候です。

 このところ立て続けに、喉が痛いんだけど風邪でも引いたのかしら、といった方を見かけます。

 一見風邪のようですが、実は気不足によって起きています。東洋医学では気虚発熱という概念があります。

 本来体外へ発泄する陽気が、気不足によって体内に籠ってしまった状態で、あまり高い熱はでないのですがとにかくだるいのです。

 土曜日、スタッフの三谷君の顔色がおかしいので、どうしたの?って聞くとどうやら風邪で喉が痛いという。

 脈は浮いていて締まりが無いのだけれども少し緊張して大きく打っている。舌はぼってりと大きく腫れたような感じで歯形がついている。色は紅。 足の内側のくるぶし付近に著しい発汗。

 聞いてみると金曜に冷たいものを飲んで夜に激しく下痢をしたとのこと。下痢後は少しぐったりしたというので、やはり気虚(気不足)を起こしている。しかも脾の臓と腎の臓の両臓にまたがっている。

 足の裏にある湧泉という経穴に金鍼で接触針をするとマシにはなるがすっきりしない。

 もう一度舌をみると右舌辺から先にかけて特に赤いので、肝の臓の熱と判断して、銀鍼で2穴を瀉法。即座に喉はすっきり。

 来週から学校の試験が始まるとかで、気が鬱してたんですね。

 昨日の内部勉強会には元気で参加してました。


 こういったパターン、結構多いです。

 また冷たいものを飲んでいなくっても、炎天下で大量の汗をかいて、便秘をするようになってから喉が痛みだしたという方もいらっしゃいました。

 気虚による便秘は、便の最初は硬くっても終わりになると柔らかく、しかも出切った感じがしなくなります。なんかすっきりしないのです。

 気虚(気不足)の方の夏の過ごし方は、前回のブログに書いています。

 また一般の方の夏の過ごし方については、当ホームページに載せていますのでご参考ください。

  いおり鍼灸院
    ↓

 夏の過ごし方
posted by いおり at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2012年07月20日

水分の摂り過ぎに注意

 このところの猛暑。

 体調を崩される方が続出。ほとんどが気不足の気虚と称される状態です。

 「いおり健康教室」でも、夏季の過ごし方は取り上げたのですが、すべての患者さんに周知できていなかったので院内パンフレットを作成しました。

 熱中症を予防するためと称して、マスコミ等で水分の補給を積極的に勧めていますが、東洋医学からみると反って水分を摂りすぎて体調を崩しておられます。

 以下、パンフレットの内容を記載しますので、是非とも参考にしてこの夏季を乗り切ってください。

 

 気が不足している方向け

気虚(気不足)の状態
 ・汗をかいたり入浴すると体がだるい。
 ・少し動いただけで、息切れ・動悸・立ちくらみ・目まいがし、すぐに疲れる。
 ・朝、なかなか起きれずに頭もボーっとしている。
 ・舌の輪郭がはっきりしていなかったり、歯形がついている。
 ・食欲が無く、無理にご飯を食べると反ってしんどくなる。
 ・排便量が充分にない・便が軟らかい・便が細い
 ・水分補給の割に尿量が少なく、お腹がチャポチャポ音が鳴る。
 ・尿の勢いがない。

 上記のような症状が自覚される方は、夏季の過ごし方に工夫が必要です。

 夏場は日頃元気な人でも何かと体調を崩しやすい時期です。まして上記のように普段から気虚(気不足)の傾向にある方にとっては、大変つらい季節でもあります。

 最近では、熱中症の予防として水分を摂るようにとの情報が広く行きわたっています。

 ところが水分を多く摂り過ぎると、いわゆる「夏バテ」状態に陥りやすいのです。暑い野外で水分を摂るとすぐに汗が出て来る…そういった経験をお持ちの方も多いと思います。

 かつて「水を飲み過ぎるとバテルぞ!」と言われていたのは、東洋医学からみると当然なのです。その理由を記しますのでご参考にして頂いて、この時期を調子良く乗り切ってください。

 暑気の盛んなこの時期は、大量の水分が汗となって出て行くのは事実です。ここで見落としてはならないのは、水分だけでなく体内の「陽気」(内臓の働きを支える気)も汗と一緒になって出て行くということです。ですから胃腸機能の低下も起きやすくなるのです。

 汗=水分+陽気

 体の陽気が充実している人はともかく、気虚といって気が不足している人には大変体に変調を来しやすい時期です。

 気虚(気不足)の人は、汗が出れば出るほど体はしんどくなります。排便力も低下するので、便秘・便が少ない・軟便気味になる・便が細いと言った状態が現れます。



 そういった方は暑いのを我慢せず、エアコンを使用して下さい。発汗しない程度、涼しく感じる程度に温度調節するのがポイントです。

 また扇風機などの風は、身体を取り巻いている衛気(陽気が強く防衛作用のある気)が散ってしまい、これもまた体がだるくなるので直接扇風機の風が身体に当たらないようにしてください。

 気虚(気不足)の人は、入浴後に体がだるくなったり、目まいや動悸、吐き気、食欲不振などになりやすいので、入浴はあまり温度を上げないか、入浴を避けてシャワーを使ってサッと汗を流す程度にしてください。

 また水分はひかえめにして、くれぐれも摂りすぎないようにしてください。また、冷たいものは陽気を傷つけるので温度は常温程度が安全です。

 スポーツドリンクや果汁は、糖分が多く含まれており、体液がベタベタするので、湿邪(気が流れにくくなる邪)が生じやすく体がすっきりとしないだけでなく、大便もベトベトしてすっきり出なくなります。

 水分補給は麦茶や緑茶が適しています。ミネラル分は梅干しやお漬物などで充分補給できます。

 またスイカ・メロン等の瓜類は体を冷やすことによって利水(尿の排泄)を促すので、気虚(気不足)の人にはあまり向いていませんのでご注意ください。


 反面、梅干し・レモン・酢の物など酸味のものは、さっぱりとするだけでなく汗を抑える作用があります。シソ、生姜、ネギなどの薬味は、身体の陽気を補い水分代謝を良くしてくれるので食欲が落ちている方にはお勧めです。
posted by いおり at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2011年08月11日

日本の履物

 このところ暑いだけじゃなく湿度も高く、かなり不快ですね。でもいよいよ立秋も過ぎたのでお盆過ぎくらいから涼しくなってくれるでしょうか。

 先日、スタッフの深田くんからお中元?



  
  
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 向かって右の草履がその貢物。左が今まで履いてたのです。

 よほど見かねたのでしょうね、そのくたびれ具合に。


 今年の夏は、素足で過ごすことにしてまして通勤も素足に下駄。


 
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 この下駄も頂き物で、今はマリンスポーツ阿嘉(沖縄県)の立派な女将になっておられる比嘉めぐみさんから頂いたものです。(快適に使わせて頂いてます!)

 カランコロンと音が耳に心地よいです^^


 この草履と下駄。湿気の多い日本の気候風土にピッタリな履物です。

 湿気が多いと、人体内にも水湿の邪がはびこるようになります。

 この水湿の邪、陰邪なので下に降りて足先から出て行きます。なので夏は素足で草履・下駄。

 しかも鼻緒は足厥陰肝経の通り道。東洋医学の肝臓って自律神経のような働きを持っています。いつも指股に鼻緒が当たっているので気が上に昇りにくいですしね。

 この暑さももう少しなのでしょうが、夏はうっとおしさをのぞいてゆったりとした服装が良いですね。

 今日から新しい貢物の草履、履くことにします^^
posted by いおり at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方
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