2014年02月11日

酒の害(1)

 これまで、甘味の害について延々と書いてきましたが、愛飲家の僕が、酒の害について書かないのは片手落ちのような気がしましたので、自戒も含めてつらつらと書きます。

 酒は百薬の長と言われますが、漢方薬といえども基本は毒ですから、百薬の長は、百毒の長とも言えるのであります、残念ながら。

 下図は陰陽・寒熱スケールです。


寒熱スケール.png

 私たちが一般に食物として毎日食べているのは、スケールの中央の『寒熱平』付近に分布する食品です。

 両端に行けば行くほど、毒な訳です。

 極端な例を挙げますと、トリカブトの根は、附子(附子)と称して極熱です。陽気が衰えて手足が冷たくなって、今まさに死なんとする場合に用います。

 一般の我々が服用すると、身体の気が走り過ぎて渋滞を起こし、手足がしびれて死亡します。

 急性アルコール中毒も、同じことが起きているんです。

 通常、そこまでお酒を飲む方は、さすがにいらっしゃらないですよね。

 お酒は、その性質として気を巡らせるのですから、上手く用いれば確かに百薬の長になります。

 ところが、薬になるような飲み方をされてる人は、ほとんどいません。どちらかというと、飲み過ぎるきらいがあります。

 お酒は、基本的に熱ですから、酔っている時には興奮か緩みになります。興奮すると喧騒、緩みは眠くなるのですが、酔いが醒めてもしばらく熱は残ります。

 我々は、舌診と言って舌の色を窺うのですが、舌の色に如実に現れます。この熱が抜けきらないうちにさらに飲酒を重ねると、精血が傷害されるようになります。

 ちなみに、市販の薬用酒は、飲食が乏しい時代ならいざ知らず、飽食の現代においては、薬どころか毒にしかならないですよ。(普段、全くお酒を飲まない方で、体質的に虚寒タイプは別として)

 おなじみのロウと炎の写真です。

精神.png

 熱で炎が大きくなると、ロウの部分が早く消耗します。

 精血が消耗されると、どのような現象が起きるかといいますと、目がショボショボとしてかすむようになってきます。コンタクトレンズを使用している方は、異物感が大きくなります。

 さらに髪の毛に艶がなくなり、爪が薄くなったり縦筋がたくさん生じるようになります。さらに根気が低下し集中力・記憶力も次第に衰えてきます。

 一方では、身体が熱に傾くので、顔は赤く焼け、熱が深まると赤黒くなってきます。精神的にもイライラしやすく、突然キレたり興奮しやすくなり、眠りも浅くなります。

 熱の性質は、亢進なので、言って見れば、老化が進むと言うことです。

 甘い物も、お酒も、それ自体が悪い訳ではないのですね。

 有益なものにするか、それとも毒にするか。

 その人の、心がけ次第ですね。

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2014年02月10日

甘味の害(2)

 スウィーツのマイナスメッセージを書くと言うことは、大半の女性を敵にすることかもしれませんね。でも、書きます。

 ストレス状態になると、大方の男性はお酒、女性は甘い物を好むようになります。

 お酒の気味は、辛味なので発散に働き、性質が熱性なので気を走らせます。日本酒やリキュール類は焼酎に比べて辛に甘味が加わりますので、お酒が醒めるまでに時間がかかるのは、このような理由だと東洋医学では考えます。
 
 ちなみに、世間で悪魔のような扱いを受けているたばこは、辛味と苦味で、気を発散と下降と同時に行い、熱性なので気を走らせ乾かす作用があるのですね。
 ネイティブインデアンの聖なる儀式に用いられてるのが、なんとなく分かる気がします。

 さて本題の甘味なのですが、ゆっくり、緩める、停滞といった作用をイメージして下さい。

 前回の『甘味の害(1)』では、甘味は熱を生じやすく、体液の異常を来しやすいことを説明して参りました。

 むくみが出やすい、痰がからみやすい、梅雨や雨天時になんとなくだるい・ボーっとする・関節が痛むなどを自覚されておられる方は、甘い物を一度断って見て下さい。
 体液が正常に戻るまでには、多少時間がかかりますが必ず改善が見られます。

 人体の気の動きは、下図のように4方向しかありません。

気機.png

 内に向かう、外に向かう、上昇と下降の4つです。

 環境の変化によって、熱い時には赤の矢印の遠心性が優位になり、寒い時には青の矢印の求心性が優位となります。

 緊張や葛藤など、ストレスを抱えていると、この切り替えが上手く機能しなくなるのです。その結果、環境の変化に対応が出来ないので、体調を崩すことに繋がります。

 緊張・葛藤状態にあると、人体の気は、求心性と上昇性優位となります。すると熱が体内にこもってしまいます。ちょうど、冬季のイメージです。(下図)


四季図_冬.jpg

 熱の性質は、亢進、敏感、軟らかくする、腐敗、上昇性、発散、乾燥というイメージです。粘膜も皮膚も、外的なものに反応しやすくなります。

 反対に寒の性質は、鎮静、鈍感、堅くする、保存、下降、収斂、湿潤という性質があります。

 なんとなくで結構ですので、イメージで捉えてもらえると分かりやすいと思います。

 東洋医学では、あらゆる疾患が表現する細かで数多くの兆候から、単純な寒熱の概念ですべてを捉えます。そしてその矛盾点を探して治療介入します。

 よくある女性の冷え症を例にしてみましょう。

 手足が冷えて就寝時に靴下を重ねても冷たくて眠れない。それなのに暖房の部屋に入ると一気に顔や手が火照るとおっしゃる女性、結構多いです。

 色々とお聞きすると、冷えると言うのにも関わらず便は下痢するよりもむしろ堅く、甘い物を好む他、身体を冷やす果物やアイスなどを好む。

 身体に触れますと、確かにお臍の周囲や下腹部も冷たいのですが、手の脈はむしろ力強く拍ち、舌の色も淡白ではなしに、むしろ赤い。

 矛盾点は、手足が冷えるにも関わらず、体内は冷たい飲食物でむしろ、冷やしたいという点にあることが分かりますね。
しかも脈は力強く拍ってるし舌も赤い。
 
 身体の状態を図に示すとこのようになります。

内熱外寒.png


 この様な状態になる原因は、心理的に葛藤や緊張を抱えておられる方に圧倒的に多いのです。しかも、自分の心の葛藤や緊張に気づいていない人もまた、数多くいらっしゃいます。

 このような状態が極まりますと、出血しやすくなりますし、生理出血も多くなる傾向になります。
 この様な状態に、ホルモン剤などで出血を押さえこんでしまうと、身体という本来自然な働きが狂ってしまい、何らかの形に姿=症状を変えて、いずれ現れます。

 意識と無意識、そして身体とは連続している=一体のものであるので、一鍼を用いて籠った陽気を解放することで、感情が出て来る方も中にはいらっしゃいます。

 さて、このような状態にスウィーツをたくさん食べると、どのようなことになるか、もうお分かりですよね。

 かつてお酒を好む人は、塩気を好んで甘いのを避ける傾向にありましたが、今はお酒と甘い物を一緒に召しあがる方が多くなってきているように思います。

 その害たるや、添加物や残留農薬の比ではないのだと言うことに、思いを致して頂ければと願っております。

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2014年02月09日

甘味の害(1)

 前回のブログの中で、五味について触れましたが、今回は甘味について書きます。


 と言いますのは、日常診療していて、甘味の食べ物の害を最もよく目にするからです。


 甘い物の害について患者さんに説明する時に、よく勘違いされるのは、白砂糖はダメだけど、ミネラルが豊富な黒砂糖や蜂蜜だと良いのでは、というものです。


 このような捉え方は、現代栄養学に基づいた考えで、東洋医学では、ナンセンスなのです。


 東洋医学的には、過剰摂取すると、白砂糖よりもむしろ蜂蜜の方が害が大きいのです。

 先に言いますと、白砂糖よりも、蜂蜜の方が、気を停滞させる作用が大きいからです。


 漢方の丸薬などは、蜂蜜で練ることで薬を胃の中に長く留まらせ、じっくりと薬効を長持ちさせる目的で使われるのです。


 現代栄養学とは、まったく異なる概念で捉えます。


 ご説明致します。


 味は、気の流れる速度を落とし、停滞させる働きがあります。結果として、心の緊張や筋肉の緊張などを緩めます。


 漢方で甘味を中心に構成処方された薬剤はたくさんあります。


 代表的なものでは、

 心の緊張を緩める甘麦大棗湯:大棗6.0;甘草3.0;小麦20.0


 筋肉の緊張を緩める芍薬甘草湯:芍薬3-6;甘草3-6


 急激な痛みを緩める甘草湯:甘草6.0


 これらは、すべて甘味を中心に薬種構成されています。

 

 問題は、気の流れの速度が緩まった結果にあります。



 写真の白熱電球をご覧ください。


白熱電球.jpg



 電球の仕組みは、皆さまご存知のように、電球の中に電気の流れを遅くする『フィラメント=抵抗』があります。


 電気抵抗が少ない銅線を勢いよく流れてきた電流が、このフィラメント=抵抗』で渋滞を起こし、電流は熱に姿を変えて放出するので明るく光るのですよね。


 人体も同じ原理で現象が生じます。



 甘味というのは、このフィラメント=抵抗』に相当する働きをし、体内に熱を生じさせます。


 また気と一緒に巡っている、体液も一緒に停滞して熱を帯び、粘度が高まるので、心も身体もなんとなくすっきりしなくなり、雨天や梅雨などの湿気の高い気候になると抑鬱な気分になったり手足が重く感じたり、何にしても段々と億劫になります。


 このような状態では、普段ストレスに感じないことが、大きなストレスとして感じるようになり、周囲から見るとわがままであったり、怠け者のように見えることがあります。


 しかも最も怖いのは、なんとなく、次第に・・・といった感じで進行していくため、危機感を持ちにくいという点にあります。


 これは経過をよく観察しないと気がつきません。


 お子さんが小さければ小さいほど、よく観察するとはっきりと現れやすい。


 授乳期のお母さんが、甘味を好んで食べていると、赤ん坊の夜泣き、ぐずり、あせもなどがはっきりと現れます。お母さんも乳腺炎に罹りやすいです。

 

 お母さんが甘味を断つと、23日で赤ん坊の状態が良くなる事実は、何度も臨床で経験しています。


 このような事を診ないで治療しても、効は一時的です。当然のことです。


 ちなみに、日本の気候風土と日本人の体質などを考慮しない(原理的にできない)現代栄養学に基づいた離乳食などは、病気の子供を量産するようなものですよ。よくよくお考えください。


 話を元に戻します。



 一般的に身体の熱は呼気、汗、大小便、生理出血、感情の解放などによって、身体から排出されますが、正常なルートで排泄されない熱や、生理的な排泄能力を越えた熱は粘性の体液と共に、出口を探して様々な症状として現れます。


 身体的に代表的なものとしては、頭痛であったり口臭・体臭がきつい、眼ヤニ、化膿性の疾患、喘息、アトピーなどの皮膚症状、不正出血等々。


 精神的には、落ち着きがない、イライラ・興奮しやすい、不眠、漠然とした不安感といった、なんとなくといった状態から、躁鬱病、体液が痰のようになると、「見える聞こえる」と言った統合失調症などが現れます。


 甘味の過剰摂取だけが原因で、このようなことが起きる訳ではありません。


 しかし他に要因があったとしても、それをさらに悪化・深刻化を促しているしている存在として「甘味の過剰摂取」は、見逃すことのできない重要ポイントです。


 東洋医学の立場からは、チョコレートやクッキー・クリーム系の食品は有毒物質、はっきりと毒だとして観ます。


 栄養学的には、有益であると様々な事が言われていますが、生クリームがたくさん使われているチョコレートケーキを食べた翌日の排便の状態、朝起きた時の気分と身体の状態、集中力の状態などの、「こころ」と「からだ」の状態をよく観察してみてください。


 栄養学などのデジタル的なものと、アナログ的な自分自身の「こころ」と「からだ」感覚のどちらを信用されますでしょうか。


 この選択は他の物事にも通じる、あなたの人生をも左右する、重大なことです。


 を信用して、何に基づいて行動するのか。


 普段から、自分の「こころ」と「からだ」の感覚に向き合うことがとても、とても大切です。


 「いおり健康教室」では、この点を最も重視しています。


 かつて砂糖などの甘味のものは、大変高価で庶民が口に出来るものではありませんでした。


 ところが現代は、かつての王侯・貴族よりも贅沢なものを、しかも毎日口にしています。


 私たちが無病で健康に生きるためには、一体何が大切なのでしょうか。


 よくよくお考えが及びますように。


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posted by いおり at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2013年05月06日

病の背景(9) ★旬のもの★

 これまで、自然界の気の変化と人間の心身の状態はリンクしていることを書いて来ました。

 季節の食べ物にも同じことが言えます。

 四季が明確な日本では、四季それぞれの風情をとても大切にしてきました。「旬の食べ物」もその一つ。

 

 大雑把にみると、春は自然界に陽気が生じ、それに応じて伸び伸びとした菜の花、小松菜、春菊など緑の葉物がたくさん採れます。葉物は気持ちをのびやかにします。

 夏の炎暑季節に採れるスイカ・キュウリ・トマト・桃・梨などの果菜は体を涼しくさせます。


 秋は陽気が衰え次第に寒気が忍び寄ってきます。秋の引き締まった気に応じてクリ、大豆、お米など種実がたくさん採れます。種子は植物の卵。秋の収穫物は冬の寒さに向けて体を準備します。

 冬は寒気が盛んな季節なのでヤマイモ、ユリ根、大根、など身体を温める根菜といったイメージでしょうか。

 それぞれ季節の気に応じた性質を持った野菜が、人体の気のバランスを維持します。


 江戸期の医師、貝原益軒が著した「養生訓」には季節のはしりのもの。いわゆる「はつもの」は珍しいが、避けた方が良いと説いています。


 「ハウスもの」が当たり前になった今では、季節感が薄れてきただけでなく、季節外れのものが1年を通じて手にすることが出来きますが、やはり注意が必要です。

 ちなみに、「ハウスもの」は、工業製品であるとの認識が必要です。


 かつては、真夏にしか売っていなかったアイスも、年中口にすることが出来ます。これでは病気にならないのがおかしいくらいです。

 現代栄養学は、体を構成する炭水化物や脂質・タンパク質と生理機能に関係するビタミンやミネラルを重視していますが、このような自然界の法則が全く欠如していることが最大の欠点です。

 毎日の食事を、どのようなものを、どこで、誰と、どのようにして頂くのかという、「気」の概念が全くありません。


 

 カロリーさえ、ビタミン・ミネラルさえ摂っていれば、体の細胞と機能は健全に運営されると考えるのは、あまりにも狭い捉え方です。


 ご自身の実体験を通じて、このように感じておられる方も多くいらっしゃるのではと思います。


 四季は四気。自然界の気の変化と人間は不即不離の関係。

 自然界の法則を無視(欠落)した考えや生活が、現代病の背景にはあるのです。
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                    近くの公園で。

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2012年08月09日

味と気…甘味

 立秋の日に、なんとなくセミの声が小さくなったかな?と感じていたのですが、一気に空気が変わってきました。今朝5時起床でしたが、なんか寒く感じてしまいました。暦通りですね。

 さて、タイトルは「味と気」。

 味はもちろん飲食物の味です。味にはそれぞれ特徴的な性質があります。味の働き・性質を東洋医学の専門用語では「気味」と称します。

 この「気味」は、漢方薬(専門的には湯液)の処方構成の基本的な考え方で、これを知らないと処方できないくらい重要なものです。


 さて、先日「スポーツドリンク」の糖分過多について書きましたが、その糖分の味である甘味の性質について書きます。

 甘味の主な性質は、「緩める」と言うことです。

 引きしまったり、緊張したり、早く動き過ぎているものを「緩める=減速」作用があります。

 ですので、精神的に緊張したり葛藤したり、我慢することが多いと甘いものが欲しくなります。緩めたい訳ですね。

 ところが、甘味が過ぎると気が動きにくくなります。結果、物質も動きにくくなるのです。 

 食後に甘いものを食べると、食べたものが長く胃に存在するようになるので、満足感が持続します。

 ところが、胃に飲食物が長く停滞すると痞えやすくなるだけでなく、熱を生じやすくなります。ひどい人だとゲップすると飲食物の臭いがする、胸が痞える・胸やけがする、酸っぱい胃液が逆流するなどの症状が現れます。

 そこまでいかなくっても、甘いものは気の流れが遅くなるので、体内に様々な邪気を溜めやすくなります。

 なにより、内熱が盛んとなるので、胃の気が亢進して過食傾向になりやすいですし、精神的にもイライラしやすいなど落ち着きが無くなります。

 漢方薬に用いられる甘草というよく知られた生薬があります。

 この甘草一味だけを濃く煎じて飲むと、急性の激しい痛みに効果があります。(根治ではなく一時的対処療法的に用いられます)

 そのかわり、浮腫(むくみ)が生じやすくなります。気の動きが緩まり、体液も動かなくなるからですね。

 ちょっと専門的になりますが、即効性を狙った承気湯類に甘草が入っていないのはそのためですし、じっくりと効かせたいものには甘草が多く含まれていることからも、甘味の性質はうかがい知ることはできます。
posted by いおり at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2012年08月03日

スポーツドリンクの中身

 少し前の事になるのですが、ある患者さんがお子さんのサークルのお世話を父兄としてされている時に、飲料水としてスポーツドリンクを配ったとの事。

 その患者さん、スポーツドリンクなど夏の暑い時に良いのでしょうか? と疑問に感じておられる様子。でも大多数の父兄がスポーツドリンクが良いと思っているので反対できなかったとの事でした。

 一般的にスポーツドリンクは砂糖が多すぎて、僕は体に良いどころか害の方が多いと思います。

 ポカリスエットを例にすると、100ml中、炭水化物6.7gと表示されています。

 この炭水化物は、果糖・ブドウ糖・砂糖と同じ意味です。

 ですので500ミリリットル中33.5gの糖分が含まれていることになります。

 角砂糖1個を約3gとすると、なんと11個以上になります。大匙だと6〜7杯くらいになるのでしょうか。酢豚だってこんなにも砂糖を使わないと思います。

 冷やしていることと、酸味を加えているのでそんなに甘く感じないだけで、実はとんでもなく濃い砂糖水であることになります。

 体に良いものだと一般には思われているようですが、消費する側はCMの商品イメージだけを信じて選択しないように気を付けたいですね。
posted by いおり at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年12月03日

鼻水

 このところ寒暖の差が結構ありますね。

 昨日、体調管理のために受診した小学生の子が鼻水が出るという。

 切診するとかなり緊張があったのでそれを解いたのですが、舌を診るとなんとなく腫れぼったいような、しかも湿潤し過ぎている。

 ピンっときて、「果物を取り過ぎないようにしてね。」というと図星だったようで、お母さんが言うのにはこのところミカンを食べ過ぎているとの事。

 果物にはビタミンCやミネラルがたくさん含まれていて、美容と健康に良いというイメージがありますが、人によりけりです。

 東洋医学的には、果物は陰性で体を潤して冷やす働きがあります。

 冷えると胃腸での水分代謝が低下して、水邪が生じてそれが上にあがってくると鼻水になりますし、横隔膜を超えて肺に流れ込むと喘息などの呼吸器の問題に、心臓を襲うとパニック障害や心臓神経症などの病因に関与するようになります。

 下に降りてむくみやおりものが多く、冷え症のある人は、生野菜や果物などは禁忌です。

 冬場でも暑い暑いと言ってる人には良いのだけれども、風邪をひきやすいとか透明の鼻水がたくさん出るタイプの人には不向きな食べ物です。

 熱帯地方など、暑気の盛んなところの人にとってはパイナップルやマンゴ・バナナなどはちょうどいい食べ物になります。

 かつて果物はぜいたく品で、一般の人の口にはなかなか入らないものだったのでこんなこともなかったのですが、今はいろんな食品があふれているのである程度の簡単な知識が必要です。

 いおり健康教室でもお話ししているのですが、当たり前の食べ物という概念や感覚が随分と様変わりしてしまってます。

 来年のいおり健康教室では、日常の食べ物の性質についてもっとお話しする予定でいます。

 これから年末に向けて、何かと胃腸に負担のかかる時期です。

 上手く乗り切りたいものですね。
posted by いおり at 18:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年09月08日

健康と不安(2)

 健康の条件としては、まず「心にわだかまり」を持たないこと。そして「過不足のない食事、睡眠、適度な運動」と大変シンプルなことなんです。

 この点をしっかりと認識することが大切です。

 自分の心の習慣や、生活習慣を改めることもなく、外からの「物」や「医療」で健康を維持しようとすることがそもそもの間違いです。

 自分以外のものに依存すればするほど振り回されます。

 ここに健康情報に敏感になればなるほど不安は大きくなる理由があります。

 この不安がまた病気を作りだすのです。
posted by いおり at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年09月07日

健康と不安

 いつからなのでしょうね、この健康ブームというのは。

 サプリメントや健康食品のCMやDMがひっきりなしに情報として入ってきますよね。

 平均寿命が大幅に延びて、これから日本は高齢化社会を迎えると言われていますが、高齢者が増加することによって健康に不安を感じている人が多いからなのでしょうか。

 それとも30歳を過ぎて生活習慣病の年代に入って、若い人であっても、いつ癌や脳血管障害で手術が必要となるかもしれないとか、病気に対して不安や恐怖を持つ人が増えてきたからなのでしょうか。

いずれにせよ、健康に自信を持てる人が少なくなってきてるんでしょうね。

病気に対する不安や恐怖は、マスコミの影響が大きいですよ、皆さん。

 いおり鍼灸院の問診表にも現在服用しているサプリメント、健康補助食品があれば記入して下さいという欄を設けています。それくらい、何らかのものを健康のためと思って摂取している人が多いのです。

 大抵は、あまり健康に役立たないと思われるものから、場合によっては反って病気に拍車をかけているものまであります。

 そりゃそうですよね、色々とやってるのだけれども一向に病的な状態から抜け出せないから受診しているのですから。

 しっかりお話をして、止めるものは止めて頂きます。そうしないと健康回復どころか症状が一向に良くならないこともあるからです。

 また機会があれば、東洋医学からみた巷の健康情報の是非を書きます。

 結構害のあるもの、多いですよ。
posted by いおり at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年08月24日

健康と自然食品

 爽やかな朝です。でもまだまだ日中は暑いですね。

 もう食欲の秋になってる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 これまで食べることについて書いて来ましたが、食べるということは、生存に必要な栄養物を摂ること以上に、「の交流」と言うことが大切なのだということを繰り返し書いてきました。

 現代は、無農薬・有機栽培と言った自然食品、これが体にいいとか悪いとかいった物や情報が出回っていますが、こういったことも大切ではありますが、このような自然食品を食べていると本当に健康になれるのでしょうか?


 考えてみれば、江戸時代や近代になるまで人々は完全無農薬の自家製自然食品を摂っていたはずです。それでも人は病気をしていたのです。

 このことからも、無農薬・有機栽培のものを食べていると健康になれるというのは、幻想にしかすぎないと思いませんでしょうか。


 ましてや、これを食べると体に良いという情報が流れると店頭からその商品が無くなるなんて、何を勘違いしているのだろうと思ってしまいます。

 そうはいっても現代では、残留農薬のみならず放射能汚染という新たな食の安全性の問題は避けて通れません。

 しかし、残留農薬や放射能汚染の問題が無くなれば、ただちにそれが健康へとまっすぐに結びつくでしょうか。

 食べ物の安全性は、健康の一条件でしかありません。健康とは、もっと全体的・トータルなもので実現するものです。
posted by いおり at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年08月10日

食べ物を作る「気」

野菜



 食卓は、「気」の交流の場です。みんなで食卓を囲むことで家族の絆は強く結ばれます。どんなに叱られても、親の愛情を信じることが出来るのは、この食卓にあると言っても過言ではないように思います。

食べ物には食材の気に、作る人の「気」が加わります。(食材の気についてはまた書きます。)

食事を作る人の「気」は、あまり意識しなくっても良くも悪くも家族全員に影響します。


ご飯を作る人は、食卓に座る人を思い浮かべながら料理しているはずです。

もっと言えば、美味しそうにしっかり食べて元気になって欲しい・・・毎日意識しなくっても、そんな願いが込められていると思うのです。

外食でも、食べる人の気持ちを思いやって作ってる料理人もいらっしゃるでしょう。

でも、季節や天候。ここ数日間の食卓に並べたものに想いをやりながら毎日の食事を作ってくれる訳ではありません。外食は毎日食べると必ず飽きが来るものです。

 
せっかくこうして作ってもらってるのに、それが当たり前になると感謝するのを忘れてしまします。不満を言うなんてもっての外です。

こう言ってる僕も、一人暮らしをするまでは感謝どころか文句を言うことの方が多かったですね。

それでも毎日作り続けてくれる。愛情のなせることですね。

感謝の言葉は、「美味しい!」でいいんですよね。

 一方、作る側は毎日のことなので、時に面倒だなって感じることもあります。でもイライラして作る料理は、食材がどれだけ良いものであっても作る人の気が込められてしまいます。

 時にイライラすること、しんどくって面倒なことって誰にだってあります。

ただ、このようなことが続くと、その累は家族全員に及ぶこととなります。


 子供の様子が、ご主人の様子がなんとなくおかしい・・・すべての原因が食卓にあるとは限りませんが、そんなこともちょっと頭の隅にでも置いてみてください。
posted by いおり at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年08月07日

食が細い

野菜
  


 以前に、あるところで東洋医学のお話をしたときのこと。

 最後の質疑応答のときになって、あるお母さんが、「うちの子は何を作っても少ししか食べてくれません。食が細いのはどうしてなのでしょう。なにか良い方法はないでしょうか。」という相談を受けたことがあります。

 それで「学校から帰って来きてからどのように過ごしておられますか?」と聞くとお母さんは「子供の友達が私の家に集まって、みんなでゲームしています。」と。
 
 さらに「どんなおやつをあげてますか?」って聞くと「ジュースにポテトチップとかスナック菓子を出しています。」と答えます。



 みなさん、もうお分かりですよね。

 油脂が多く味の濃いスナック菓子を食べ、糖度の高いジュースを飲んでしばらくして夕食。それでは何を食べても美味しく感じないですよね。

 全身を使って、走り回るようにして遊んだあとに食べるごはんと、同じものを食べても味わいが全く違います。だれもが経験してることだと思います。

 年齢的には小学校高学年の男の子でしたが、外で遊ばせるようにしてちゃんとお腹が空くようにして下さいとお話ししました。



 当然といえば当然のことなのですが、成人でも夕食を菓子類や栄養補助食品などで済ませている人がいます。

 もうびっくりするのですが、そのような人に聞くと、体調だけでなく、なんとなくソワソワして落ち着かない・イライラしやすい、夜の眠りが浅い、大したことはないのだけれどこれからの将来がなんとなく不安といった精神・神経症状を訴えます。


 当たり前の生活をする。若い20代の人に、その当たりさえ分からない人が徐々に増えているような感じがします。

 「三つ子の魂、100まで」という諺があります。

 小さなお子様には、大人が好い習慣の手本になりたいですね。
posted by いおり at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物について

2011年08月04日

食べるということ − 気の交流

プチトマト.jpg



 ごはんを食べるというのは、単にエネルギー源を食物で取り入れてるという以上に大切なことがあります。

 
 食卓っていう言葉から何を連想されますでしょうか。

 家族、一家団欒、みんなで囲んで食べる、楽しい会話、ときに叱責・小言・・・

 それぞれ同じものを食べていても味わいや美味しさが違うはずです。

 食べるということは、その時の状況や一緒にいる人との精神情緒と深くかかわっています。

 一緒に食事をすることで、お互いにより深く親密になることができます。「同じ釜の飯を食った仲間」という表現からもそれは伺えます。

ですから食事は、どんな人とどのような状況で食べているかということは、食べ物を選ぶ以上に大切なことです。

 お互いの顔の表情を見ながら「美味しいね」と言って頂く食べ物は、内容がどうであれこれ以上の豊かさはないのではないでしょうか。

 時にテレビを見ながら食事するのもいいでしょう。しかしテレビは食べ物の味、一緒に食べている人との関わりから「気」をそらせてしまいます。もったいないですよね。

 食事のときは、周囲を整えてゆっくりとお互いの顔を見ながら食べたいものです。

 また今日一日あった雑事は脇に置いて、気持ちを目の前の食卓に置きたいものです。

 また、いつも良い精神状態であればいいのですが、毎日笑顔で機嫌の良い状態なんて、ちょっと無理ですよね。

そんな時も互いに思いやったり、時にぶつかったりする場が食卓であったりします。

 子供のごはんの食べ方や食べるときのしぐさ・動作・表情は、言葉以上に子供の全状態が表現されています。大人だって同じです。

 食べるということ。ちょっと意識してみませんか!
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