2015年08月03日

本当のことは何だ!熱中症ー判断材料として

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近くの公園で

 いよいよ盛夏。毎日、暑いですね。


 『こまめに水分を摂って、冷房を上手く使ってください。熱中症には、くれぐれもご用心を』


 まるでキャンペーンのような、このメッセージ。


 まるで日本人の、生理的能力を超えるような暑さを強調しているように思えるのは、筆者一人だけでしょうか。


筆者の視点から見ると、熱中症患者を、逆に増やしていますね。


マスコミを通じて流れる健康情報は、よく判断して受け入れるのが賢明です。


 地球は温暖化しているのかもしれませんが、皆様ご存知のように、氷河期と温暖期を繰り返しています。


 そして人間とは極圏付近から赤道直下まで、幅広い生息域を持つ適応範囲の広い動物のはず。環境の変化にも、たくましく生存してきたのが人間という生き物です。


  筆者の関わってきたご高齢の方で、南方の戦地に赴いた方々の話をたくさん聞きましたが、熱中症で倒れる兵士の話など、聞いたことがありません。(筆者の限られた個人的体験なので、斟酌してくださいね。)


 筆者は昭和30年代生まれですが、夏休みのクラブ活動や秋の運動会で倒れる者など、皆無でした。


 現代になって、なぜこれほどまでに、熱中症、熱中症といってバタバタと人が倒れ、騒がれるのでしょうか。


 本当に、気温が高くなったことが真の原因なのでしょうか。


 そして有効に熱中症を防ぐには、どのようにすればいいのでしょうか。



 冷房の効いた部屋で発汗を止め、冷蔵庫で冷えた飲料水を摂り、言わば水分でパンパンに膨れ上がった状態で、気温の高いところに出るとどうなるでしょう。


 一気に全身に汗が、吹き出すように流れるはずです。


 汗は、身体内部の余分な陽気と水分を排出するために出るからです。


 結果、身体の気が一気に抜け、倒れるようになるのです。


 東洋医学の立場からでは、脱水というより脱気力の状態です。


 こまめに水分を摂ればとるほど、汗となって身体の陽気は失われていくので、気不足となって身体が重く感じられたりだるくなったりします。


すると次第に食欲不振、泥状便などがあらわれ、便秘を来しやすくなります。


この場合の便秘は、排泄する気不足なので、通常の便秘薬を服用すると、お腹ばかり張って軟便が少ししか出ず、反って苦しみますので念のため。


 体液の代謝異常の代表的な病気としては花粉症がありますが、夏でなくとも体内に余分な水分が停滞しているのが現代人です。


 その上暑いからと言って、目先のことに注目して、こまめに水分を摂れば摂るほど汗が出て気力は衰え、冷房下に居ればいるほど、代謝は悪くなります。


 むくみの出る人は、実感してもらえると思います。


 かつて、『水を飲みすぎると、ばてるぞ!』と、体験的に言われてきた事こそ、真実です。


 やはり夏は、自然界に存在しないような冷たいものを避け、生理的欲求にかなう程度に少し控えめに水分を摂り、適度に汗をかいて木陰で涼を取る。


 こんな当たり前のことこそが、熱中症を防ぐことになります。


ひいては、秋の花粉症予防にもなるのですよ。



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posted by いおり at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2015年08月07日

振り返れば・・・喪失感

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セジロクマノミ 




 物や人、ペットの喪失感による苦しみ。


 一見、全く関係が無いかのような病気の原因として見られることが多々あります。


 物事が片付き、一息ついた頃にどこからともなく心にやってくる喪失感。


 筆者にも覚えがあります。


 もう、何と形容したらいいのか分からない、あの感覚。


 身の回りの空間、心の中がポッカリと抜け落ち、穴が空いたかのようなあの感覚。


 誰にでも、一度や二度は経験がおありなのでは、と筆者は思っているのですが。



 そこに追い打ちをかけるかのようにやってくる、後悔。


 「あの時、もっと〜してあげたらよかった。」

 「あの時、もっと違う選択があったのではないか」・・・ 等々


 振り返れば、星の数以上に思うことがあります。


 そのような方たちに、決定的に欠けていること。


 それは、「その時その時の自分で、精一杯考え、行動し、尽くした」ということです。


 この点を見失うと、底無しに落ち込みます。


 「今だからこそ」、思えることがあるのです。



 筆者は、「後悔、先に立たず」という言葉に、いつも違和感を感じます。


 その時その時に、未来も過去も無いと思うからです。



 そしてこの喪失感は、味わい尽くすしかありません。


 悲しんだからと言って、元に戻る訳じゃない・・・と自分に言い聞かせるようにして感情をおしこめていると、知らず知らずの間に心が重くなり、それがいつしか身体の異常となって現れます。


 東洋医学では 『七情の不和』 というのですが、現代では病の原因となっていることが非常に多いにもかかわらず、見逃されることの何と多いことか。



 感情は目に見えないですが、身体に触れると明確に現れています。




 例えば原因不明の動悸と不眠。


 治療所のベッドで、感情に触れ、慟哭という表現でも足りないくらい、唸るように泣いて泣いて泣き尽して、症状が消えた方もおられます。


 そのままにしておけば、いずれ病院の検査で異常となる流れです。


 向精神薬を使用すれば、原因がさらに不明となり、深刻化します。



 かつて、ある患者さんが、「先生、もうこれで私の涙も涸れたかと思ったのですが、まだ泣けるんです」とおっしゃいました。


 その患者さんの言葉と発せられた気は、いまだに筆者の心に、ずっと残っています。


 深く深く、味わい尽くせば、心のどこかから新たに湧き上がってくる感覚が、必ずあります。



 感情の取り扱い、現代人は改めて見つめなおす必要があります。




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posted by いおり at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 診察室の窓
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