2014年11月16日

今回の講座内容 - 於:京都坊主Ber

 本日11月16日、京都坊主Ber で行います「ヨガと東洋医学」

 僕がお話致します講座の内容のレジュメを公開致します。

 鍼灸医学は、身体を治療するために身体以外の心と魂を扱います。

 鍼灸医学とは、人生における『生き方』を問う医学であります。

 ※ 本日、まだお席がご用意できるとのことです。

 お問い合わせ先 → 京都坊主Ber



 レジュメ

 1.全体性の回復 自分は何で出来ているのか。
   意識さえ、自分以外の目に見えないものの集まりである。
   心と体と魂と・・・ とっさの時に現れる魂の働き
   魂の志向は、感動。

 2.病と病気  病の情報を集めると悪化する。 
   病名は、部分に意識を固定化する。

 3.部分的な症状は、全体性の中で捉える。
   アレルギーは、免疫疾患という部分的な視点
   幼児の病・・・幼児を取り巻く環境

 4.生きることの基本は、何に価値を置いて生きるのか。
   本当にお金のために働いているのか? 価値を見失うと疲労の度合いが深まる。


 5.生活の基本=養生 ・・・ 和する
  ・和するとは、常に流れている・動いていること。
  ・自然に寄り添う=四季の変化に寄り添う。
  ・飲食と服装、睡眠
  ・自然に備わった欲求と摂生。
  ・自然にわき起こる感情を受け入れる 
  ・心の鏡を意識する。
  ・自分以外のものを大切にする。
  



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posted by いおり at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 外部活動

2014年11月18日

全体性の回復



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 治療所には、病を治したいと願って皆様、訪れます。

 ですが、ほとんどの方が病の症状しか視野にありません。

 無理もないのですが、病を治癒に導くには、全体性の回復という視点が最も大切です。

 回復には、調和するという考え方が必要です。


 『調和』に関しましては、「一の会 養生講座」で、すでに特記しておますので、興味を持たれた方はご一読ください。 → 「一の会 養生講座」



 全体性の範囲は、一個人の心と身体、一個人と家族・友人、職場の人間関係・・・どこまで広げるのかはさておき、この全体性を回復するとはどういうことか。

 10月27日の過去ブログ「自分の軸」で、以下のように記しました。

 『自分は、自分以外のもので出来ている。』

 『自分の心身に現れる状態は、自分を取り巻く周囲のすべてが現れます。』


 もう、お分かりだと思います。

 自分の心や身体に起きていることは、自分を含むそれ以外の関係性の中に在るのです。

 したがって、病の問題解決もまた、関係性の中にあるのです。



 たとえ、一個人の身体に起きた局所的な打撲・捻挫であっても、その影響は体全体に及びます。

 例えば、足首を捻挫すると、全身の気血は足首という局所に集まり、停滞して腫れ熱を持ってきます。

 治療者は、全身をくまなく診て、もっとも気血が不足しているところを探し出して、不足しているところに鍼をし、そこに気血を集めることで、腫れて渋滞している足首の気血を流します。

 鍼は、腫れている局所の足首には刺しません。


 これは打撲・損傷の例ですが、あらゆる病に対して東洋医学では、食習慣、生活習慣、心の習慣との関係性の中で人間を捉えていきます。

 それは全体の気の偏りを正し、全体性の回復と調和を求める東洋医学の、基本的な思想・哲学であり方法論であるからです。



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posted by いおり at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学

2014年11月20日

体調管理のポイント

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 11月も後半に入り、いよいよ寒さを実感するようになってきました。

 風邪を引いておられる方も多いのですが、一旦良くなっていた症状が再発して来院される方もおられます。

 目立つのは、第一にやはり飲食の不適切



 中華・韓国・西洋・無国籍の料理メニューが、日常の食卓に上る今日的状況を、やはり憂います。


 このところの寒さのためか、カツや唐揚げ・天婦羅など過剰な油脂の食品によって体調を崩されてます。



 油脂は、東洋医学的には陽気の強い性質があり、体に熱を生み出してくれます。

 油は、火がつきやすく燃えやすい、そんなイメージです。

 さらに油脂は、体液を粘稠にするので気血や体液を滞りやすくするという性質があります。



 その端的な現れが、気道から咯出される痰です。


 痰は、肺から濾し出された体液というのが、東洋医学の認識です。



 冬は、寒気が盛んな季節。 下図をご覧ください。



冬・蔵・鎮静




 外界の寒気によって、身体の気血は発散しにくくなり、体内に籠るようになる季節です。


 過剰な陽気=熱は、炎症という現象を起こしやすく、しかも風邪を引くと激しい咳を引き起こします。


 咳は、本来なら身体から発散すべき陽気が体内に籠り、出口を求めて咳という症状を現わします。


 出口は、大小便と汗と呼気です。


 冬はあまり発汗しすぎないように気をつけるのが宜しいのですが、最低限しっかりとした深い呼吸とお通じはしっかりと出るように、普段から気をつけて頂きたいものです。

 これから年末に向かって何かと気ぜわしくなりますが、みなさまどうぞ飲食には気をお配り下さい。


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2014年11月21日

温めすぎに、ご用心

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 この寒さの時期は、適度に暖をとるのが宜しいのですが、温めすぎには要注意です。

 掘り炬燵で寝てしまった後に、何となくしんどいと感じた経験はないでしょうか?


 冬季は、空気が乾燥しているので、それと分かりにくいのですが、炬燵の過剰な熱で、身体内の気が汗と共に漏れてしまっているからです。


 特に気をつけて頂きたいのが、サウナや岩盤浴。


 体力に自信のある方や、冬でも「暑い暑い」と言って暖房を嫌がる陽気過剰の方は、サウナや岩盤浴などで適度に発汗するのも良いでしょう


 一般的にこの時期は、陽気を漏らしすぎないようにするのが肝要です。




 特に冷え症で悩んでおられる女性は、サウナや岩盤浴に入った直後は、なるほど芯まで温まります。

 ところがしばらくすると、大量の汗と共に身体の陽気もまた発散しているので、芯から冷えることになります。

 当然、風邪も引きやすくなります。



 下図をご覧ください。これは自然界の夏・発散の気の状態を現わしたものです。




夏発散・上昇



 冷え症の方は、服装に気をつけることも大事ですが、身体が温まる程度の軽い運動や散歩、家事などをされるのが、安全で、快適で、調子よく過ごせます。



 自然の在り様に沿って生活する。


 不自然なことは、慎みたいですね。



 ※ 季節に合った養生法 黄帝内経・素問 『四気調神大論』の紹介ページ → いおり鍼灸院



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posted by いおり at 06:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の過ごし方

2014年11月22日

自分の感覚で

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 11月21日の過去ブログ『温めすぎに、ご用心』に、この時期に発汗しすぎて、反って体が冷えることの理由を書きました。

 日常の臨床では、入浴の時間を問うことも多いのです。

 入浴の目的は、身体を清潔に保つこと。

 そしてお湯によって身体を温め、ホッとして気持ちを緩め、代謝を促すことによって疲労を回復しやすくすることです。


 「お風呂に、あまり長時間入りすぎないようにしてください。」

 「何分くらい、お湯につかれば良いのでしょうか。」


 『 数字 』

 これでアドバイスを求めてくる方、意外と多いのですよ。


 「あまり水分を、取り過ぎないようにしてください。」

 「では、一日に何CCなら良いのでしょうか。」



 「出来るだけ、早く寝てください。」

 「何時までに寝るのが良いのでしょうか。」



 「あまり食べ過ぎないように、してください。」

 「どのくらいの量が、適量なのでしょうか」



 「生野菜や果物は、しばらくの間止めてください」

 「どのくらいの期間、止めればいいのでしょうか」


 もう、一々書くことが出来ないくらい、『 数字 』 を聞いてこられます。


 みんなに備わった、心と身体の感覚に合わせれば良いだけなのです。


 自分自身に備わった感覚よりも、外の尺度に自分を合わせようとすると、狂いと迷い、混乱が生じます。


 ご自身の感覚が、分からないとおっしゃる方もまた、多く目にします。


 12月6日(土)に行います、『一の会 養生講座』での「呼吸瞑想」。

 自分の感覚を取り戻そうとする試みでもあります。

 年内開催のご案内 → 『一の会 養生講座』




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2014年11月23日

数字で計れないもの

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 前回、数字ということを書きました。

 世の中にはデーターと称する数字が幅を利かせて、水戸のご隠居の印篭の如く扱われていますが・・・

 数字で計れるものには、それなりに意義があります。

 ところが現実世界では、数字では測れないものがほとんどです。


 精神力や直観力もそのひとつ。


 みなさん、理詰めで動いておられるようですが、結構その場その場の思いつきや、ピーンと来たもので選択・行動しておられませんでしょうか。


 たまたま目にした食べ物や衣服などに心が反応したり、なんとなく惹かれるように出会ったり決めたり。


 試験や検査。


 これらは人間の多面的な能力の、ほんの一面を計ったのに過ぎません。


 その数値が良いからと言って、健康で充実した人生が送れるとは限らない。

 このようにして書けば、当たり前のことですよね。


 車を自転車を運転している時に、最も大事なのはなんでしょうか?


 自分の感覚。


 数字は、たくさんある道具のひとつ。


 人生を生きる。

 同じだと、僕は思うのですが。




 12月6日(土)に行います、『一の会 養生講座』での「呼吸瞑想」。

 身体的健康法に加えて、自分の感覚を取り戻そうとする試みでもあります。

 年内開催のご案内 → 『一の会 養生講座』



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2014年11月24日

就寝時期の大事-陰陽に適う

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 睡眠の大切さは、わざわざここで改めて書く必要のないくらい、皆様その重要性を認識しておられると思います。


 睡眠時間の長短を認識している人は多いのですが、東洋医学的にはそれも大切なのですが、それよりもいつ布団の中に入るのかが重要です。




 人は、昼に活動して夜は眠るように出来ています。

 なぜなら、自然と人間はマクロコスモスとミクロコスモスの関係だからです。



 この世の万物は、生々流転しますが、人間は生きている間、発散と収束・解放と充填の二律背反の間を行ったり来たりしています。

 この流れが、十分機能していれば、健やかに元気で過ごすことができるのです。



 昼は発散・解放。

 夜は収束・充填。



 自然界においては、陽気が高まる頂点が正午12時。

 陰気が深まる頂点が午前0時。



 昼の活動を支える陽気は、夜の静寂な陰気をその原料にします。

 陰気は、ガソリンのようなイメージです。



 午前0時というのは、最も陰気が深まり精気を充填させる時なので、それまでには、すでに深く眠っていることが大切なことです。


 下図は、陽気を鎮め陰気が充実して陰陽の気の調和を取る姿をイメージした図です。

 専門的には、『 陰陽の消長 』と称します。



 夜は体の動きと意識の働きを止めて、深く陰気に沈んで精気を充填させます。


夕夜・陰長陽消.bmp赤=陽気  青=陰気




 昼は活発に体と意識を活動させ、陰気を燃料にして陽気を発散させます。



陽有余陰不足ー昼.jpg赤=陽気  青=陰気





 夜の安眠は昼の活動に支えられ、昼の活発な活動は夜の睡眠に支えられます。

専門的には、『 陰陽の互根 』と称します。


 陽が沈むと同じく人は、気を静め眠る。

 陽が昇ると同じく人は、気を昇らせ目を覚まし、行動を始める。


 これらは、大自然普遍の陰陽の大法則であり、太古から人間は、このように生きてきました。

 この大法則に法った生活こそが、健康に生きる基本であると東洋医学は説いています。


 なにも難しいことは、ないと思うのですが。




 ※ 『一の会 養生講座』 直近の予定

   11月29日(土) 永松先生による「身体学講座」

   12月6日(土)  筆者:金澤による「呼吸瞑想」。

   身体的健康法に加えて、自分の感覚を取り戻そうとする試みでもあります。

   年内開催のご案内詳細 → 『一の会 養生講座』




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2014年11月29日

あなたの喜びは?

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 患者として来院される人には、治療者でありながら教えられることも数多くあります。

 そんな例をひとつ。


 ある疾患で、大学病院での手術の日程まで決まっていながらにして、ある方のご紹介で鍼治療に期待を抱いてこられた方がいました。

 わずか1度の治療で症状は緩解し、数回の治療でなんと、完治してしまったのです。

 当然、手術はOFF。


 ところが、一生懸命に治療をしていても、なかなか完治に至らない場合も多々あります。

 もちろん、筆者の力不足ということもありますが、それにしてもこれは一体どういうことなんだろうと。

 その方のお人柄に触れているうちに、見えてきたものがあります。



 それは、その人にとって仕事が、楽しくって楽しくって仕方がないということでした。


 ご自身の仕事に、喜びと意義を十分すぎるくらい感じておられたのです。

 この方の疾患は、楽しい仕事のやりすぎ。過労に依るものでした。


 飲食の節制と休養の必要性と、この疾患との関係を説明すると、素直に聞き入れて下さいました。

 驚くほどの回復。

 1本の鍼が、これほど効くのかと、筆者自身が驚くほど効きました。



 仕事の悩みを抱えておられる方、たくさんおられます。

 なんのために仕事をしているのかと尋ねると、たいていはお金のため、生活のため、家族のため、ローンの支払いのため、食っていくため・・・etc

 これらは、不安と恐れを背景にした観念です。

 疲労感が大きくなるのも、無理はありません。



 現代は、雨露しのげるところがない、食べるものもない、といった戦後の世の中ではありません。

絶対的貧困は、もはやこの国には存在しません。



 ほとんどの方が、大切なことを見失っておられます。


 それは・・・

 自分の喜びのため。


 お金のためとか家族のためとかも、結局は自分のためと思われるかもしれません。

 でも、そんな回りくどいことを言っているから、分からなくなるのですよ。


 主客逆転。

 逆立ちして、生きているようなものです。



 何を喜びとするかは、人それぞれ異なります。

 ただ自分は、自分以外の何かのためには、生きることが出来ないのだとはっきりと自覚することが必要です。


 何かのために生きると言えば、聞こえはいいけれども、自分を偽って生きることになります。


 人は、自分の喜びのために生きる。


 仕事は、そんな自分を表現する一形態、自己実現の舞台。


 自分の中に、自分にとっての仕事の位置づけがきちんとなされていれば、時に過労に陥って病となってしまうことがあっても、飲食と睡眠に気をつけてしばらく休養すれば、容易に回復するものです。



 自分の喜びのために生きる。


 あなたは、なにを喜びとしていますか。


 探せばもうすでに、いくらでもあるはずです。


 さしずめ筆者は、人が喜ぶ姿をみている「自分が」嬉しい。


 自分の子供に対しても、同じです。

 「子供のために」と、ふと頭をよぎることもありますが、自分のためにと言い換えます。


 筆者にとって鍼は、自分を表現する道具です。


 主客を、きっちりと見極めてくださいね。



※ 『一の会 養生講座』 直近の予定

   11月29日(土) 永松先生による「身体学講座」

   12月6日(土)  筆者:金澤による「呼吸瞑想会」

   身体的健康法に加えて、自分の感覚を取り戻そうとする試みでもあります。

   年内開催のご案内詳細 → 『一の会 養生講座』





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